KinKi Kids、Kis-My-Ft2、嵐、Sexy Zone……グループの歴史と絆が詰め込まれた節目を彩るジャニーズ楽曲

バックステージでの苦悩も隠さず伝える:Sexy Zone「Change the world」

 Sexy Zoneが3月3日にリリースしたデビュー10周年記念アルバム『SZ10TH』で、飾らぬ気持ちをストレートに伝えたのが「Change the world」だ。ファンへの感謝の気持ちと、グループのこれからをテーマにメンバー自らが作詞した楽曲には、〈夢のStage(場所)に何時か立つんだ〉〈とにかくもう夢中で 重ねた10年 傷ついて傷つけて/背負い込んじゃって 投げ出したくて〉など、アイドルの王道を順風満帆に歩んできたと思われがちなSexy Zoneの等身大の苦悩も綴られている。

Sexy Zone「Change the world」 10TH Memorial Music Video (YouTube ver.)

 また、デビュー5周年にメンバー全員で作詞した「STAGE」では、〈枯れないよ いつまでも〉と歌っていたが、「Change the world」では〈枯れても咲いたんだ〉と躓き倒れても再び立ち上がり前進する、そんなグループの強さが表現されている。応援しているファンにとって、どんな時でも必ず前を向き、ファンと共に歩む決意を感じられるかけがえのない贈り物となったのではないだろうか。

 アイドルといえど、長い歴史の中では紆余曲折を経験し、悩んだ時には立ち止まることもあるだろう。ファンにとってはこういった楽曲を通じ、ファンに対する感謝の気持ちやメンバーの絆、当時の心情などを含め、新たにそのグループの魅力を感じることができるように思う。また彼らの気持ちを知ることで、これからもずっと応援したい、そんな気持ちが一層強くなっていく。グループの節目に発表されるアニバーサリーソングは、応援してくれたファンに向けたラブレターでもあるのだ。

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