チーム コカ・コーラ公式ソング「Colorful」、WANIMA「和心」、嵐「カイト」……東京オリンピック盛り上げる関連楽曲に注目

 毎回様々なアーティストが音楽で彩るオリンピック・パラリンピック。各局のテーマ曲や公式応援ソングなど、様々なシーンで個性豊かな楽曲が視聴者の耳を楽しませ、アスリートの背中を押している。

 今年は57年ぶりの東京大会という点では記念すべき機会であり、さらには丸1年の延期を経て行われるということからも、多くの人の様々な想いを背負った楽曲となっていると言えるだろう。

 テレビなどを通してもっとも耳にする機会が多いのが、もしかしたらこの楽曲かもしれない。日本コカ・コーラ株式会社が立ち上げた「チーム コカ・コーラ」公式ソング「Colorful」だ。

Colorful (チーム コカ・コーラ公式ソング)
「Colorful」

 AIや三浦大知、Perfume、秦 基博、Little Glee Monsterら国内のミュージシャンをはじめ、SHINeeのテミンやNasty Cといった海外アーティストなど多彩なメンバーが携わり、今井了介が総合プロデューサーを務めたこの楽曲は、シンプルで爽快感のあるサウンドが印象的だ。壮大な展開に思わず背筋が伸びるのはアスリートの背中を押す五輪関連ソングらしいが、全体的にコンパクトにまとまっており、それでいて様々なアレンジがなされているのが特徴的だと言える。三浦やAI、秦の伸びやかな歌声が活きるボーカルパートはもちろん、Nasty Cやさなりといったヒップホップミュージシャンの手腕を引き出すラップパートがアクセントになり、かなり自由度の高いジャンルレスな楽曲となっているのだ。“多様性”がテーマとなっているだけあり、国籍だけでなく多種多様なルーツを持つアーティストそれぞれの歌声の魅力が存分に引き出される構成になっていると言えるだろう。ポップでしなやかなサウンドの中、MIYAVIのギターが楽曲を力強く底上げしているのにも注目だ。

 アスリートを見つめるオーディエンスに寄り添う楽曲として注目を集めているのが、WANIMAが手掛けたバーチャルイベント「わっさい」のテーマソング「和心」だ。

みんなで歌って踊ろう!わっさいDance & Music 楽曲提供:WANIMA「和心」

 「わっさい」は、公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(東京2020組織委員会)による「東京2020 NIPPONフェスティバル」の主催プログラムだ。オリンピック・パラリンピックをアスリートだけでなく誰もが交流できる場と位置付け、「みんなでバーチャルに『わ』になり歌って踊って、一生モノの思い出をつくりましょう。全人類に、祝福を」というコンセプトのもとオンラインで開催されるイベントとなっている。

 タイトル通り和音階が特徴的な楽曲にはメロディックハードコア/パンクサウンドが特徴的なWANIMAとしては珍しく和太鼓のような日本古来の楽器も採用されており、全体的に祭囃子を思わせるビート感が人懐っこく耳に馴染む。対して疾走感あるギターとKENTA(Vo/Ba)の勇ましくもチャーミングさすら感じる歌声はWANIMAらしく、彼らにとってもロックバンドとしての新境地を開いた楽曲と言って過言ではない。現在YouTubeでは、アオイヤマダと高村月の振り付けによるダンス動画も公開されている。

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