白間美瑠「さやみるの圧倒的なオーラを見て熱い気持ちが芽生えた」

　9日の白間ソロコンの公演中に流れたVTRで、彼女は「1期生の背中をずっと追いかけていた。お姉さんたちに甘え切っていた」とデビュー時期を振り返り、「北川謙二」（2012年）のときにはパフォーマンス列が後方だったことから「もっと自分はできると思っていたけど、できていなくて葛藤があった」と打ち明けている。

　しかし「カモネギックス」（2013年）がリリースされた頃には「さやみる（山本彩、渡辺美優紀）が圧倒的なオーラを出していたので、追いつかなきゃという熱い気持ちが芽生えていました」と奮起したといい、「高嶺の林檎」（2014年）では「ここから自分の風を吹かせていくぞと思えた」と自覚がより高まった。2016年に渡辺美優紀、2018年に山本彩の卒業を見届けた白間は、さらにたくましくなっていった。2020年の初ソロコンがオンライン開催になったときも、「戸惑いはありました。でもオンラインライブならではの見せ方があって、新しい自分が発見できた。こんな表情ができるんだとか、勉強になりました」（9日ソロコンでのVTR）と苦境を糧とできるほど大きくなった。

　デビューから11年、妹キャラから誰もが認めるエースへと成長。メンバーたちはそんなサクセスストーリーを見ているからこそ、「自分たちだってやれるんだ」と後押しされるのではないだろうか。

山崎亜美瑠が「美瑠さんを引き継ぎたい」と意欲

　7月9日深夜にオンエアされた『NMB48のTEPPENラジオ』（MBSラジオ）では、河野奈々帆が「8月の美瑠さんの卒業コンサートは、まだ実感がない」としつつ、翌日に控えていた『難波新鮮組公演』について「この公演のなかでは、ドラ3（ドラフト3期生）が一番上（の世代）になる。もうそんな時代になった。ドラ3の一人ひとりが責任感を持ってやっていきたい。先輩がいたら人任せにしてもらうところがあるけど、任せきりはアカン」とコメント。安部若菜も「ここで見せられなかったらやばいかも……という焦りはある。一丸となって勝ちます」と話していた。

　また7月11日オンエア『NMB48 しんしんとダレカのガールズ☆トーク』（ラジオ関西）では、白間美瑠がプロデュースする公演『大阪魂、捨てたらあかん』について、新澤菜央が「『道頓堀よ、泣かせてくれ』という、歌だけで表現する曲がセットリストに入っているけど、美瑠さんが卒業しちゃうから、（白間のパートを）あみるんが引き継いでほしい」と、高い歌唱力が評価されている山崎亜美瑠を後継者に指名。その言葉を受けて山崎も「プレッシャーやけど、やらせていただけるならやりたい。マジでがんばろう」と大役に立候補。新澤も「美瑠さんがいなくても成り立つようなチームになっていきたい」と決意を語った。

　7月9日から11日まで行われたNMB48の各公演、その間のラジオなどでのメンバーのコメントからは、頼もしさを感じとることができた。白間美瑠の卒業以降も、NMB48は変わらず天下（てっぺん）を目指して突き進むことだろう。

■田辺ユウキ
大阪を拠点に、情報誌＆サイト編集者を経て2010年にライターとして独立。映画・映像評論を中心にテレビ、アイドル、書籍、スポーツなど地上から地下まで広く考察。バンタン大阪校の映像論講師も担当。Twitter：https://twitter.com/tanabe_yuuki/

■アーカイブ配信
Zepp Osaka Bayside 3DAYS LIVEの全5公演が「17LIVE」で無料アーカイブ配信
期間：7月12日（月）12:00～7月26（月）11:59まで
17LIVE NMB48 officialアカウント：https://17appv2.onelink.me/D7OH/b00b7e8

■ライブ情報
2021年8月14日（土）～15日（日）大阪城ホール
・『NMB48 LIVE 2021 in 初夏 ～はつなつ！ハツラツ！～』
8月14日（土）10:30開場／12:00開演

・『NMB48 次世代コンサート ～戦わな次世代ちゃうやろっ！～』
8月14日（土）16:00開場／17:30開演
※出演メンバー：NMB48（5期生、ドラフト3期生、6期生、7期生）

・『NMB48 白間美瑠卒業コンサート ～みるるん、さるるん、ありがとう♡～』
8月15日（日）14:00開場／15:30開演

チケットは各プレイガイドで発売中。オンライン配信チケットの詳細は後日発表。