嵐、CMなどで耳にした魅力的なカップリング曲 「春風スニーカー」「season」……個性溢れる作風に注目

 嵐のカップリング曲を集めたベスト盤『ウラ嵐BEST』が7月16日に配信開始となる。2012年に『アラフェス』のライブ開催を記念して発売された限定盤アルバム『ウラ嵐マニア』の続編とも言える作品だ。本稿では『ウラ嵐BEST』に収録される楽曲の中から、CMなどのタイアップとして注目を集めた楽曲に注目し、嵐のカップリング曲の魅力について考察してみたい。

 『ウラ嵐BEST』の配信は7月28日に嵐のLIVE DVD & Blu-lay『アラフェス2020 at 国立競技場』がリリースされることを記念したもので、『5×20 All the BEST!! 1999-2019 (Special Edition)』も含めた全5タイトルが各サービスで順次ダウンロード・ストリーミング配信が開始される。『ウラ嵐BEST』は年代順に4タイトルに分けられ、これまで未配信だったカップリング曲に加え、貴重なアルバム初回盤収録曲、ボーナストラックなどを加えた全129曲の大ボリュームとなっている。配信を通じて嵐のファンはもちろんのこと、これまでCDを手にしていなかったリスナーも、カップリング曲の数々を耳にすることで、また新しい嵐の魅力に触れる人が増えそうだ。

 2006年にリリースされた16thシングル『きっと大丈夫』のカップリング曲「春風スニーカー」は、ニベア花王「8×4パウダースプレー」のCM曲として起用された爽やかさ溢れる楽曲。歌詞の〈ドコイク? ナニスル?〉のフレーズも印象的で、嵐ファンの中には「春風スニーカー」が一番好きな楽曲という人もいるほどの名曲。なお、同CMについては、同年8月にリリースされた17thシングル『アオゾラペダル』のカップリング曲「Kissからはじめよう」もCMソングとして使用された。

 嵐ファンにはおなじみの名曲「season」。ライブ終盤で披露されることも多く、この曲を耳にするたびに嵐5人が歌い上げる光景が目に浮かぶという人も多いのではないだろうか。同曲はメロディアスなミディアムバラードで、心地よい5人のハーモニーで届けられる前向きな歌詞が印象的な楽曲だ。嵐5人が出演したau by KDDI『もしも僕らが、嵐でなかったら。』シリーズのCMソングとしても知られている。CMでは、5人が人気アイドルの嵐でなかったらをテーマに届けられた、それぞれの個性溢れる映像がファン以外からも好評で、人気シリーズとなった。楽曲後半のサビ、大野智の伸びやかな歌声にも注目してほしい。

 2015年にリリースされた47thシングルの表題曲であり、リクルート『ゼクシィ』のCMソングとして今や結婚式の定番ソングとなっている『愛を叫べ』のカップリング曲が「ユメニカケル」だ。同曲はJAL「FLY to 2020」キャンペーンソングとして起用され、CMではメンバーの大野がデザインした「JAL Fly to 2020特別塗装機」が完成するまでを追ったドキュメンタリータッチのものに。大空へ力強く飛び立つ“嵐JET”の映像と嵐の歌声がリンクし、壮大な世界観を醸し出していた。なお、嵐とJALはその後のCMでも「Reach for the sky ~天までとどけ~」(52thシングル『つなぐ』収録)、「Sky Again」(56thシングル『君のうた』収録)でタッグを組んでいる。

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