田原俊彦、松本孝弘、影山ヒロノブ……今年還暦迎えた3人の“レジェンド” 現役で輝き続けるアーティストの共通点

 それぞれのフィールドで輝き続ける3人の「レジェンド」が今年、還暦を迎えた。現役アーティストとして活躍を続ける彼らの原動力と、愛され続ける魅力に迫る。

チャーミングな笑顔を貫く 田原俊彦

【Official MV】田原俊彦/HA-HA-HAPPY (ショート・バージョン)

 2月28日に還暦を迎えた、トシちゃんこと田原俊彦。6月20日には新曲「HA-HA-HAPPY」のリリースパーティを開催し、デビュー曲「哀愁でいと」をはじめ7曲を披露。「皆さんの笑顔が見られるなら、僕はまだまだ頑張ります」と宣言した。

田原俊彦『オリジナル・シングル・コレクション 1980-2021』

 翌21日にはデビュー42年目に突入。6月22日に出演した『うたコン』(NHK総合)では、還暦を迎えた心境について「人生100年という時代に来ているのでね。まだまだ60なのでこれから攻めるぞと。発展途上だと僕は思っています」と語り「あと10年はバリバリいきます!」と、嬉しい言葉を聞かせてくれた。

 司会の谷原章介とのジョークを交えたやりとりでは、軽く踊りながらテーブルに手をぶつけ、変わらぬあのチャーミングな笑顔を見せる。ずっと変わらず「田原俊彦」であり続けるその原動力は「長年応援し、支えてくれるファンの皆さん」であると、リリースパーティ同様、ファンへの愛と感謝を語った。

 「前向きに、明るく楽しく、笑い飛ばそう」。新曲について、そういう応援ソングになればいいと語った田原。こうした言葉が決して押しつけがましく聞こえないのは、パフォーマンスに説得力があるからだ。シルエットだけで惹き込まれる洗練された身のこなし、年齢を感じさせないスタイルと声。その裏には、きっと見せない努力がある。

 観る者を、ひととき夢の世界へと連れていく。そして元気づける。“トシちゃん”はそうした存在ーーアイドルであり続けている。田原はファンを原動力だと言うが、いつまでも変わらぬ田原の姿こそ、ファンにとっての原動力であるに違いない。

常に挑戦し続けるギターヒーロー Tak Matsumoto(松本孝弘)

Tak Matsumoto / Waltz in Blue

 B'zのギタリストであり、作曲家、編曲家、プロデューサー……世界にもその名を轟かせるミュージシャン・松本孝弘(Tak Matsumoto)は、3月27日に還暦を迎えた。B'zは2018年にデビュー30周年を迎え、コロナ禍においても斬新な試みでファンを楽しませている。ソロとしてもまた、2020年に12作目となるアルバム『Bluesman』をリリースした。

 コラボレーションやプロデュースも精力的に行っている松本。2017年には、実に7年ぶりとなるコラボレーションアルバム『Electric Island, Acoustic Sea』をリリース。ハワイ州出身のギタリスト、ダニエル・ホーとともに、自身らのアイデンティティを感じさせる彩りある作品を創り上げた。

 2019年2月には、GLAY・TAKUROの2ndアルバム『Journey without a map Ⅱ』のプロデュース、収録曲「北夜色 Port Town Blues」の作曲を手がけている(2016年の1stアルバムから続くプロデュースである)。

 また、今年5月19日にリリースされたLiSAのミニアルバム『LADYBUG』の収録曲「Another Great Day!!」(映画『地獄の花園』主題歌)のサウンドプロデュースを担当したことも記憶に新しい。

 常に挑戦し続ける松本孝弘は、偉大なギターヒーロー、ミュージシャンとして、音楽界に刺激を与え続けている。

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