『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』から誕生したINI 藤牧京介の歌唱力 ”国民が恋したパーフェクトボイス”と呼ばれる理由とは?

INI 藤牧京介の圧倒的歌唱力

 こうしてボーカルポジションにおいて圧倒的な存在感を示してきた藤牧だが、番組を通して大きく成長を遂げてきた。グループバトルの頃こそ涙ながらに後ろ向きな発言をすることもあったが、徐々にたくましくなっていき、堂々たるパフォーマンスを見せるようになっていった。そこには彼の真面目な性格が起因しているように感じる。

 オンタクト能力評価時の「練習生リアクションcam」で“1人大反省会”を開いていたことからもわかるように、彼は常に自分にフィードバックし、改善をしてきた。だからこそ、自分を客観視でき、成長も早いというわけだ。ポジションバトル時、メインボーカルではなく、自分をよく見せられると考えてあえてボーカル3というパートを選んだことも藤牧ならではだろう。こういった視点を持っているからこそ、順応力も高い。実際、ダンス未経験であるにも関わらず、グループバトル時はダンススキルの高いメンバーが集っていた「無限大」1組にしっかり付いていっていた。まさにポテンシャルの塊である。

 そんな藤牧は、一見するとシャイで大人しいイメージがある。大声で騒ぐタイプではないし、「[箱の中身は何だろな?]VOCALチーム「花束のかわりにメロディーを」の挑戦!」では「キャー!」と悲鳴を上げるなど、可愛らしい姿が見える場面も多かった。

 だが、意外にも箱に大胆に手を入れてすぐに当てたり、蛇のおもちゃを見て「そこら辺の人ビビらせたい」と言ってみたり、「[叩いて被ってじゃんけんぽんバトル] 尾崎匠海 VS 藤牧京介」では尾崎のことを「ぶっ潰します」と言ってみたりと、たくましい様子も。こうしたギャップが国民プロデューサーをさらに沼に引き入れるだけでなく、練習生たちからも愛され、可愛がられていた要因になっていたのではないだろうか。

 誰からも愛され、唯一無二の高い歌唱力を持つ藤牧は、INIの楽曲を彩る存在になることは間違いないだろう。そして、彼の歌声が世の中に知られることとなるのが非常に楽しみだ。YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」に藤牧が登場する日も、そう遠くないと信じたい。

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