乃木坂46 清宮レイ、北川悠理、日向坂46 高瀬愛奈、佐々木美玲……坂道グループには帰国子女がなぜ多い?

 「けやき坂46のグローバル少女」というキャッチコピーを持っていた日向坂46の高瀬は、学生時代の3年間をイギリスに住んでいた。センター試験の英語はほぼ満点だった才女。高瀬曰く、ほかにもフランス語とドイツ語も少しだけ出来るという。握手会に海外のファンが来てくれることが多いという発想から、ブログの終わりに英文を載せたこともあった。『日向坂で会いましょう』(テレビ東京)のペーパーテストでは英語で満点を取り、メンバー内で成績トップを獲得。その英語力が外番組で活かされたのが、2020年10月に佐々木久美と出演した『不可避研究中』(NHK総合)。世界8カ国の同世代とオンライントークする番組で、高瀬も英会話が仕事に繋がった喜びをブログに綴っている。

[不可避研究中] 日向坂46 世界の友達とお金のぶっちゃけトークしてみた! | NHK

 さらに佐々木は小学校1年生から4年生までの3年間を台湾で過ごし、台湾語も少しだけなら話すことができる。『ZIP!』(日本テレビ系)のリポーターに就任した際も、自己紹介としてアピールしていたのがこの台湾語であった。『日向坂で会いましょう』にて明らかになったのは、「台湾で地震があった時、パンツ一丁で逃げた姿がニュース映像として流れた」という赤面ニュースだった。

日向坂46 潮紗理菜『潮紗理菜の世界民族楽器の旅』

 幼稚園から小学3年生までをインドネシアに住んでいた潮は、インドネシア語で自己紹介が可能。「トゥリマカシー」と「さりな」を掛け合わせた造語「サリマカシー」やインドネシアの子守唄など、彼女発信のインドネシア要素は多くあるが、何といってもカエル型ギロやガムランボールといった民族楽器は潮を語る上で外すことのできないアイテムである。『君しか勝たん』に収録の個人PV「潮紗理菜の世界民族楽器の旅」では、潮が作詞を担当したオリジナルソング「ラミラミパロパロルプルプル」を披露。インドネシアで過ごした経歴を独自の方向に活かしたメンバーである。

 英語や中国語など多国籍な言語を話すことのできるメンバーを擁することで、今後期待できるのは海外進出の際にそれぞれのメンバーが国と国の橋渡しになることができるということ。日本国外向けの音楽番組『SONGS OF TOKYO』(NHK総合)に櫻坂46が出演した際、あらゆる国にファンが点在していることが明らかだった。乃木坂46、日向坂46においても同等、もしくはそれ以上のファンを抱えているのだろう。すでにアジア圏、特に台湾ですでに成功を収めている乃木坂46では、今後黒見の存在がより重要なメンバーになっていくのは確かだ。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

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