乃木坂46 清宮レイ、北川悠理、日向坂46 高瀬愛奈、佐々木美玲……坂道グループには帰国子女がなぜ多い?

 アイドルにとって自己紹介とはファンに自分を覚えてもらうための重要な入り口である。モノマネや楽器演奏、アイドル/アニメオタク、地元トークなどが特技として話される代表例であるが、中でも圧倒的なインパクトを与えるのが帰国子女というステータスである。

乃木坂46『ごめんねFingers crossed』初回限定盤(Type-D)

 そんな帰国子女が現在、坂道グループには7人いる。乃木坂46の生田絵梨花、北川悠理、清宮レイ、黒見明香、日向坂46の高瀬愛奈、佐々木美玲、潮紗理奈だ。

 5歳までの幼少期をドイツ・デュッセルドルフで過ごした生田はその「ドイツ出身」ということが特にグループ初期は外番組でのトークの入り口になったり、2016年に発売された1stソロ写真集『転調』の撮影地に選ばれたりもしていた。

 その後、2018年12月に4期生の北川と清宮が加入。2人が持ち合わせていたのは、流暢な英語力だった。アメリカのカリフォルニア州に生まれ、日本とを行き来しながら計5年間をアメリカで過ごした北川は、日本武道館で開催された『お見立て会』や『乃木坂工事中』(テレビ東京系)での自己PRでも堪能な英語を披露。『乃木坂どこへ』(日本テレビ系)で外国人プロデューサーから日本の四季の良さを英語で表現するよう指示されるという「ドッキリ個人面談」が企画されたことも。

乃木坂46清宮レイの英語力【Mステ】

 一方の清宮は5歳から小学4年生までの約5年間をサンフランシスコで過ごしていた。『乃木坂工事中』では憧れの大園桃子の好きなところを特技のアクロバットに乗せて英語で発表。『ネプリーグ』(フジテレビ系)出演時には英語問題で活躍したり、『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)のYouTubeチャンネルの動画企画「Mステカメラ」では飛行機の英語アナウンスを披露していたりと外番組でもその英語力が多くの場面で発揮されている。松尾美佑とのラジオ番組『ベルク presents 乃木坂46の乃木坂に相談だ!』(TOKYO FM)では、リスナーから送られてきた英語混じりの日記を清宮が発音良く読んでいくコーナー「レイ セイミヤのStudy Diary」がスタート。彼女の明るくポジティブな性格にぴったりなコーナーであるとともに、最近ではリスナーだけでなく松尾にとっての英語講座にも発展してきている。

 2020年2月に4期生として新たに加入した黒見は香港で生まれ、3歳で日本に帰国。さらにサマースクールでアメリカへ渡った経験から中国語、英語、日本語と3つの言語を話すことができるトリリンガルである。そんな黒見が注目を浴びたのは、今年2月にライブ配信された『9th YEAR BIRTHDAY LIVE ~前夜祭~』でのこと。「走れ!Bicycle」を「バイセコー」と発音し、じわじわとメンバー内に笑いが(もちろん黒見の発音が正しいのだが)。後に齋藤飛鳥が「バイセコー」といじりにいくことで黒見自身もネタに昇華することができた出来事となった。また、乃木坂46はweiboで定期的に生配信を実施しており、黒見は加入から4カ月後の2020年6月にいち早く登場。通訳を介すことなく中国語でファンとの会話を楽しんでいた。

関連記事