ニューヨーク 屋敷、ニッチェ 近藤から鈴木福、指原莉乃まで……著名人も魅了した“日プ2”の熱狂
大好評だったオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』が放送を終了し、ボーイズグループ・INIが誕生した。“日プ2”の愛称で多くの視聴者から関心を集め続けていた同番組。2016年より韓国で放送されていた人気オーディション番組『PRODUCE 101』からスタートし、日本版だけでなく、中国版も制作されるほど、“プデュ”旋風は各地で巻き起こっていた。昨今では、日本でも『Nizi Project』や『THE FIRST』などオーディション番組が放送されることが多く、視聴者は候補生の努力を見守っている。その視聴者の中には、日頃は表舞台に立つ芸能人も数多くおり、ファン目線で熱く語る様子に親近感と新鮮さを感じるファンも多かったのではないだろうか。
『PRODUCE 101 JAPAN』シリーズから誕生したグループは、CJ ENMと吉本興業ホールディングスによって設立されたLAPONEエンタテインメントに在籍する。そうした縁もあり、『PRODUCE 101 JAPAN』放送時から国民プロデューサー代表として司会進行を吉本興業所属であるナインティナインが務め、そのほかにも“日プ“には何かと吉本の芸人が登場する場面があった。実は、『PRODUCE 101 JAPAN』の最終順位発表時に、現場で前説を担当していたというお笑いコンビ・ニューヨークの屋敷裕政は、初期段階から“日プ2“にハマっていたとTBSの公式YouTubeチャンネルで配信された「プデュトーク!!」で明かした。
特に、“プデュ”のシステムはNSC(養成所)に通っていた過去などと重なる部分があるようで、毎週順位がつけられる“エグみ”が刺さると、芸人目線での醍醐味を語っていた。「残酷なイケメン物語」が一番の魅力であると熱弁し、TBS熊崎風斗アナウンサーと大いに盛り上がっていたのが印象的であった。芸人つながりでは、『王様のブランチ』(TBS系)で独占インタビューをしていた横澤夏子やニッチェの二人も国民プロデューサーとしての熱意を見せていた。中でも、ニッチェ・近藤くみこの“日プ愛”は芸能界では随一のものだろう。近藤のTwitterのプロフィール欄には“国プ”の文字があり、番組の最終回では選ばれた練習生の順位や感想を実況ツイートしていた(※1)。練習生へインタビューする際にも、自身の番組の感想を混ぜながら質問しており、“国プ”の知りたい情報や練習生の個性を存分に引きだす役割を果たしていた。
また、俳優の鈴木福は、JO1のInstagramアカウントをフォローしていたり、番組放送前に『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』の公式YouTubeチャンネルで応援コメントを配信するなど、知る人ぞ知る“国プ”。自身のInstagramに投稿した『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』とFuRyuがコラボした練習生と一緒に撮れるプリクラでは、見事最終順位11位でデビューを決めた後藤威尊を選んでいたことで、話題となった。
また、韓国で放送されていた『PRODUCE 48』に出演していたAKBグループのメンバー達も、各SNSで反応を見せていた。最終順位15位で終えたAKB48の宮崎美穂は、自身のYouTubeチャンネルで言及。練習生の凄まじい成長過程を見届けられるという番組の魅力を存分に語っていたほか、自身も経験したポジションバトルを回顧しながら、披露されたステージの感想を述べていた。宮崎は『PRODUCE 48』の放送当時、ポジションバトルではボーカルを選択し、BTSの「The Truth Untold」を歌唱。現場投票で見事1位となるなど、番組内での健闘を見せたメンバーであった。このほかにも、“プデュ”シリーズに縁があるか否かに関わらず、同業者として注目していた女性アイドルは意外にも多く、自身のアイドル活動と重なる部分が多くあったのではないのかと感じさせた。