『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』『THE FIRST』……オーディション番組で脚光を浴びるメンバーの共通点

『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2 FAN BOOK』
『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2 FAN BOOK』

 6月に入り、ボーイズグループサバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2(通称:日プ2)』、『THE FIRST-BMSG Audition 2021-』がクライマックスに向けてさらなる盛り上がりを見せている。順位が発表されるたびに視聴者も一喜一憂。気が気ではない。

 『日プ2』は国民プロデューサー(=視聴者)による投票制、『THE FIRST』はSKY-HIの審査という差もあるが、上位に入るメンバーには少なからず共通点があるように思う。

重要なのは成長幅?

 審査が進むにつれて、見る側の目が厳しくなっていくのは当然のことだ。最初はダンスがうまい、歌唱力が優れている、といったパッとわかりやすい実力のほか、足りないものはあるが、訴えようとする気持ちの強さ、見ている側に届きやすい輝きなどファーストインプレッションが指針になるが、次第にもっと細かなポイントに着目されるようになる。

 求めるレベルが高くなっていく、というのはそれだけ期待をされていることとイコールになるわけだから、当然のことかもしれない。

 そんな中で必ずと言っていいほど重要になるのが成長幅だ。

 『日プ2』でも韓国の大手事務所の元練習生としてデビュー手前まで行った者や、プロダンサーとして世界の第一線で活躍していた者もいる。そのままでも高い能力を持っているのがわかるが、課題を重ねていく中で“現状維持”ではトレーナー陣から指摘が入る。

 昨年、大旋風を巻き起こした『Nizi Project』でも同じことが言える。それまで順調に課題をこなしていたはずのメンバーが、「成長が止まった」「足踏みしている状況」を理由に評価が低くなったことがある。

 グループ審査や合宿など、ほかの候補生や練習生たちとトレーニングや生活を共にすることで、自然と「周りよりも優れたものを見せなければ」、と思ってしまうことだろう。しかし、実のところで求められているのは、他人と比べる気持ち(もしくは他人を蹴落として這い上がろうとする気持ち)を捨てて自身と向き合い、どうすれば自分の実力を伸ばすことができるかを考えること。そこを乗り越えた者は自然と光り出すのかもしれない。

未経験者が脚光を浴びる理由

 スタート時点ではどうしても経験者と未経験者の実力差は大きい。トップレベルで活躍していた者たちと同じ練習を未経験者がこなせるかといえばやはりそういうわけではない。『日プ2』でのクラス分け直後の振り入れではそれ顕著だった。Aクラスの練習生はすぐに振りが入るが、Dクラス、Fクラスでは棒立ちの練習生も多かった。

 しかし、レッスンが本格化していく中で、努力を重ねていく練習生は大きな伸びを見せる。経験がない分、真っ白で吸収力も早く、がんばればがんばった分だけ伸びる。本人も努力が分かりやすい分、モチベーションも上がり、表情が生き生きとし始めて人の目を引くようになる。そして、もっと、もっとと成長に貪欲になっていくのだろう。

 その点、ある意味で経験者は不利と言えるかもしれない。すでに一定のレベルまで達しているとそこからさらに成長するのは難易度が高い。それでもやはり完璧な人間はいないわけで、苦手なものはある。そこから逃げ続けていると鋭い指摘が入ってしまうのだ。できるからこそ自分のできない部分と向き合うのは苦しいが、そこに向き合えた時にまた伸びる。まさに、全員が自分と戦い続けて、勝ち続けなければ、その場に立っていることも困難だ。

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