「THE FIRST TAKE」出演で注目のマハラージャンとは何者? リスナーのツボを突く“社会人派”ダンスミュージック

「THE FIRST TAKE」出演、マハラージャンとは何者?

 と、メジャーデビューした前も後もイラストビデオやドラマ仕立てで、動くマハラージャンは未見だったところ(配信ライブは行っていた模様)、今年5月、『シブヤノオト』(NHK総合)に注目のニューカマーとして地上波初出演にして生演奏。プロフィールを語り、ハマ・オカモトらと「セーラ☆ムン太郎」を披露するだけでなく、会社員時代のエピソードクイズまで用意されるという、かなりの好待遇(!?)。ターバン&スーツのインパクトと中身の社会人感が妙に生々しかったが、ライブでは声の良さとソロも弾くボーカル&ギタリストとしての魅力を発見した人も少なくないだろう。エンディングに「最高!」と声を上げるエモーショナルな一面も見逃せなかった。

マハラージャン - セーラ☆ムン太郎 / THE FIRST TAKE

 意表を突くいきなりの地上波登場に続いて、これまた意外と言っては失礼だが、冒頭でも触れた通りバンド形態で「THE FIRST TAKE」に出演。「セーラ☆ムン太郎」を披露する動画が公開されたばかりだ。一発撮りの緊張感の中、おなじみのマイク1本、白バックに現れたマハラージャンはメンバーに「準備はいいですか?」と声をかけ、ハマ・オカモトたち辣腕ミュージシャンとモニター越しに渾身の演奏を聴かせる。当然、フォーカスされるのは彼のボーカル。今回ギターは弾かず、立ちボーカルで、真剣な表情に歌詞へ込めた真意や発声に注力していることが見て取れる。正直、これまでのイメージがひっくり返ってしまった。曲の中毒性ともまた違う、シンガーソングライター・マハラージャンの実力とでも言おうか。

 シュールなキャラと“社会人派”ダンスミュージックーーその面白さだけじゃないことはこれからさらに白日のもとに晒されるのではないだろうか。作品を重ねるたびに巨大化するターバン、もとい、その中身が気になってしょうがない。

■石角友香
フリーの音楽ライター、編集者。ぴあ関西版・音楽担当を経てフリーに。現在は「Qetic」「SPiCE」「Skream!」「PMC」などで執筆。音楽以外にカルチャー系やライフスタイル系の取材・執筆も行う。

『僕のスピな☆ムン太郎』
『僕のスピな☆ムン太郎』

■リリース情報
アルバム『僕のスピな☆ムン太郎』
2021年7月21日(水)発売
※完全生産限定盤 [CD+ステッカー]
¥3,000(税込) / SECL-2658
<収録曲>
1. 次いくよ
2. 僕のスピな人
3. 行列
4. 空ノムコウ
5. セーラ☆ムン太郎
6. いうぞ
7. 示談
8. 僕のムンクが叫ばない
9. 地獄 Part2
10. 適材適所
11. Romantic (ロマンティック) が止まらない*
*ボーナストラック

4th EP (for Digital only)
『僕のスピな人』
2021年7月16日Release
<収録曲>
1. 僕のスピな人
2. 次行くよ
3. 行列
4. 地獄 Part2
5. いうぞ

Major 1st Album (for CD only)
『僕のスピな☆ムン太郎』
2021年7月21日Release
SECL-2658 ¥3,000(税込)

デビューアルバム
『いいことがしたい / ちがう』(CD)
発売中 ※タワーレコード限定
YD-MRJ 001 ¥2,200(税込)

■関連リンク
HP:https://maharajan.love/
YouTube:https://youtube.com/c/MaharajanOfficial
Twitter:https://twitter.com/MoeChu4
Instagram:https://www.instagram.com/moechu4/

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる