でんぱ組.incは、ディアステージのアベンジャーズへ! 新メンバー5名の活動歴を改めておさらい

 2019年の秋、でんぱ組.incは解散する可能性があった。プロデューサー陣を中心にグループの今後を話し合った結果、スタッフの間で解散するという結論を出していた(※1)。それに対しメンバーが「解散したくない! 続けたい」と言って折れなかった。メンバーの意思を尊重し解散ではなく続ける結論に変わり、新メンバーを加入させ「ディアステージのアベンジャーズ」としてのグループを目指すことになった。

 2017年の日本武道館公演で古川未鈴は「でんぱ組.incを諦めません」と語っている。プロデューサーのもふくちゃんは10人体制になった際のインタビューで「全員、叩かれても人気がなくなっても何があっても、やっていくんだと腹をくくったということなのかな」とメンバーが解散に反対したことについて振り返り語っている(同上)。

 タイミングを見計らって綺麗に終わらせることもカッコいいかもしれない。伝説のアイドルグループとして語り継がれるのも悪くはない。しかしでんぱ組.incは泥臭くもがいても続けることを選んだ。彼女たちはもともと泥臭くもがいて、秋葉原の地下アイドルから人気アイドルへと成り上がったグループだ。そんな泥臭さは最初から変わっていないし、何があっても変わらないのだ。

 グループの人数もコンセプトも変化したことで、以前とは別物に感じるファンもいるかもしれない。しかし新メンバーもみんな魅力的だ。彼女たちのことを知れば、ライブを見れば、軸は変わっていないし変化ではなく進化だち気づくはずだ。諦めなかった先のでんぱ組.incは、これからも最高のグループであり続けるのだろう。

※1:https://ototoy.jp/feature/2021031600

■むらたかもめ
オトニッチというファン目線で音楽を深読みし考察する音楽雑記ブログの運営者。出身はピエール瀧と同じ静岡県。移住地はピエール中野と同じ埼玉県。‬ロックとポップスとアイドルをメインに文章を書く人。
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