三代目J SOUL BROTHERS メンバー分析【入門編】Vol.6:山下健二郎

三代目 J SOUL BROTHERS 山下健二郎が継承する“EXILEダンスの伝統” 多彩な趣味と親しみやすさで幅広い世代を魅了

 専門学校に通っていた頃から、さまざまなダンスジャンルを学んできた山下。「80~90年代にかけてのブラックカルチャー全般が好き」(※9)で、特にミドルスクール(ヒップホップ)の中のニュージャックスウィングというダンススタイルを得意としている。これは、1980年代後半~1990年代初期に大流行したヒップホップとR&Bを融合した音楽ジャンルのことで、現在はそれらの楽曲に合わせ、軽いステップを多用して踊るダンススタイルのことも同様にニュージャックスウィングと呼ぶ。ランニングマンやロジャーラビットといったステップが有名で、ランニングマンは三代目 J SOUL BROTHERS「R.Y.U.S.E.I.」のダンスとして、お茶の間にも浸透。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのハロウィーンイベント曲「Rat-tat-tat」の“ラタタダンス”も、振付を担当した小林によると、ラタタダンスの上半身(タットダンス)はNAOTOのイメージ、下半身(ステップ)は山下をイメージしていた動きになっているという。ニュージャックスウィングを始めとするミドルスクールは、EXILEのルーツとなるダンスジャンルであり、EXPG STUDIOでインストラクターとして働いていたことからも、山下はEXILEの伝統を継承する存在と言えるだろう。

三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE / 「R.Y.U.S.E.I.」Music Video

 山下のキャラクターを一言で表すならば、“イケメン芸人”。自他共に認める明るい性格で、今市曰く「お笑い芸人を思わせる存在感。いつも笑わせてもらってます」(※10)。その上で、リーダーNAOTOは「3枚目キャラが定着しつつあるけれど、ダンスもしっかりこなす器用なタイプ」(※11)と紹介しており、年齢的にもリーダー2人に次いで3番目ということで、面倒見のいい兄のような役割を担っている。親しみやすいキャラクターで幅広い世代に好かれており、2018年には『ZIP!』の火曜日メインパーソナリティに就任。冠ラジオ番組『三代目 J SOUL BROTHERS 山下健二郎のZERO BASE』では後輩たちとの軽快なトークで視聴者に元気を与えている。さらに三代目 J SOUL BROTHERSのデビュー後も、引き続き俳優として活躍中。近年は、『HiGH&LOW』シリーズのダン役や主演作『八王子ゾンビーズ』の羽吹役など、普段の山下の人柄を投影したような役どころが人気である。

 また、DIY・釣り・バスケなど、多趣味なことでも知られ、憧れの人は所ジョージ。「夢が所さんの“世田谷ベース”なんです。大げさかもしれないですけど、そこで生涯を終えたい、好きなモノに囲まれて死んでいきたいって思います(笑)」(※12)と語るように、自身の公式YouTubeチャンネル『YAMASHITA BASE』では、趣味に没頭するプライベートな一面を公開中で、グループ内でも異彩を放っている。

 趣味を趣味で終わらせず、貪欲に仕事に繋げていく山下健二郎。彼の“好きなものに懸ける熱意”が、三代目 J SOUL BROTHERS、そして後輩たちの未来までも開拓していく。

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※1:https://post.tv-asahi.co.jp/post-19218/
※2:https://www.tokyoheadline.com/385066/2/
※3:https://news.jsports.co.jp/basketball/article/20181217154857/
※4:https://adventureking.jp/2020/01/26/kenjiro-yamashita/
※5:https://www.sanspo.com/geino/news/20180922/int18092210000002-n2.html
※6:https://www.tokyoheadline.com/385066/2/
※7:https://www.sanspo.com/geino/news/20180922/int18092210000002-n1.html
※8:http://www.team2020.jp/_ct/16852168
※9:https://getnavi.jp/entertainment/511614/
※10:https://numero.jp/culture-20130218-jsoul/
※11:https://numero.jp/culture-20130218-jsoul/
※12:https://hochi.news/articles/20190426-OHT1T50130.html

■斉藤碧
エンタメ系ライター。
ダンス&ヴォーカルグループ、アイドル、ロック、ヴィジュアル系、俳優などジャンルレスで執筆中。V系雑誌「Stuppy」では編集も担当。
Twitter(@stmdr38)

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