プロダンスリーグ『D.LEAGUE』ROUND.7レポート フレッシュなパフォーマンスで火花散らしたシーズン折り返し

 日本発のダンスプロリーグ『第一生命 D.LEAGUE』のROUND.7が4月6日に行われ、SEPTENI RAPTURESが88点(審査員73点+オーディエンス15点)で独創性のぶつかり合いを制した。

 リーグの初年度となる今年は、1月10日から全12ラウンドのレギュラーシーズンがスタート。参加チームはavex ROYALBRATS、KADOKAWA DREAMS、KOSÉ 8ROCKS、CyberAgent Legit、SEGA SAMMY LUX、SEPTENI RAPTURES、FULLCAST RAISERZ、Benefit one MONOLIZ、USEN-NEXT I'moonの9組。ラウンドごとに各チームが8人編成で2分から2分15秒のパフォーマンスを繰り広げる。レギュラーシーズンの上位4チームでチャンピオンシップを行い、セミファイナルを勝ち抜いた2チームがファイナルに進み、チャンピオンが決定する。

 前回の勝者はクランプの歴史を詰め込むナンバーでオーディエンス得点をも味方につけたFULLCAST RAISERZ。シーズン後半戦となる今回の注目はジャッジの人数が8人に増え、ひとり当たりの持ち点が10点になっていることやポイントの詳細が発表されることなど採点方式が変更になっている点だ。これが勝敗にどう影響するのか全く予想が付かないが、波乱を呼ぶことは間違いないだろう。

 今回の審査員はレギュラージャッジである坂見誠二(DANCER JUDGE)、黒須洋嗣(ENTERTAINER JUDGE)の2名、そしてラウンドごとに異なるゲストジャッジはREI(GOGO BROTHERS)、PURI、KAORIaliveの3名がそれぞれDANCER JUDGEを、BMXライダー・内野洋平とゆりやんレトリィバァ、上地雄輔の3名がENTERTAINER JUDGEを担当。これまで以上に豪華な顔ぶれが並んだ。

 先陣を切ったのは総合ランキング首位をキープしているavex ROYALBRATS。「ファッションショー」をテーマに社会的なメッセージを込めたパフォーマンスを展開し、63点を獲得した。坂見は芸術性とダンスのバランスを評価し9.5の高得点を付ける。

 ハイパーなブレイキン技術で魅せたKOSÉ 8ROCKSは67.5点、ドリルの楽曲にクールな内容をぶつけたKADOKAWA DREAMSは64点。そしてクラシック調な音楽にヘッドスピンが入るなど独創的に仕上げたCyberAgent Legitは67.5点と、今までになく冒険的なナンバーが並ぶ滑り出しにDリーガーたちの底知れぬ創造力を見た。

 前回ウィナーであるFULLCAST RAISERZは持ち前のクランプにあえてメロウな曲を当てる異色のマッチングで「人間の感情」を演じる。力強さよりもコンテンポラリーな印象を残し、これが66.5点を得た。PURIは「このような表現の仕方があるのか」と驚きのコメント。

 決定的な瞬間を生み出したのはSEPTENI RAPTURESだった。「ロックとヒップホップをもう一度クロスオーバーさせる」という意気込みのもと、ヒップホップの4大要素(DJ/ラップ/ブレイクダンス/グラフィティ)と「知識」を表現。このパフォーマンスに、なんとENTERTAINER JUDGE審査員が全員10点満点の73点(坂見8.5/REI7.5/PURI8.5/KAORIalive8.5/黒須10/内野10/ゆりやん10/上地10)がついた。

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