森田ひかる、藤吉夏鈴、山﨑天……櫻坂46、MVから浮かび上がるそれぞれのセンター像
4月14日に発売される櫻坂46の2ndシングル『BAN』に収録予定のカップリング曲「思ったよりも寂しくない」のミュージックビデオが先日公開された。MVは、デニムのパッチワーク衣装に身を包んだメンバーたちが笑顔あふれる表情でパフォーマンスする様子が収められ、彼女たちのチームワークの良さや、仲間を大切にする雰囲気が詰め込まれた作品になっている。監督は「Nobody’s fault」を手掛けた後藤匠平。これで今作のシングルでセンターに立つ3名分のMVすべてが1つずつ公開された。センターが1stシングルと同様の人選なこともあって、今作で3人のカラーがより明確になった印象がある。そこで今回は、3人それぞれのセンター像に注目したい。
山﨑天が見せる“支えられる”センター像
ジプシー感のある民族風の衣装を身にまとい、自転車や車などで一本の道を進んで行く独特の世界観の今作。夜のキャンプファイヤーで踊ったり、仲間たちをカメラで撮影するなど、和気あいあいとした集団生活を送っている。印象的なのが、廃屋を前に不安げな表情を浮かべる山﨑が振り返ると、後ろからメンバーたちが駆け寄ってくるシーンである。前作でセンターを務めた「Buddies」でもメンバーたちと肩を組み合うチームワーク感が魅力になっていたが、こうした映像から感じるのが周りのメンバーたちに”支えられる”センター像。彼女に自然と人が寄ってきて、仲間と一緒に活動を進めていく光景が浮かび上がってくる。顔を見合わせて笑顔になったり、愛らしい表情がメンバーたちを引き寄せるのだ。
新しいことに“挑戦”していく藤吉夏鈴のセンター像
「なぜ 恋をして来なかったんだろう?」で満面の笑みを見せて殻を破った藤吉。もともと不器用な彼女は笑うことが苦手で、1stシングルには「藤吉さんを笑わせたい」と題した個人PVが収録されたほどである。そんな彼女が見せる弾ける表情が周りのメンバーをポジティブな方向へ変えていく、そうしたストーリーを描いたのが前作での彼女であった。対して、今回の「偶然の答え」で藤吉は演技に挑戦し、主人公の喜怒哀楽を見事に表現。役に入り込み、多くのカットで新鮮な姿を披露していた。これらの作品から感じるのが、新しいことへ”挑戦”することの大切さだ。前作で見せたみずみずしい笑顔も、今作で挑戦した繊細な演技も、藤吉だからこそ意味を持つ。彼女が作品ごとに新しいステージにトライしていく姿勢に、メンバーだけでなくファンさえも影響されていくだろう。