ARIANNEによる『エヴァンゲリオン』劇中挿入歌がバイラル首位 シリーズが描いてきたテーマと直結する1曲

参照:https://spotifycharts.com/viral/jp/weekly/latest

 Spotifyの「バイラルトップ50(日本)」は、最もストリーミング再生された曲をランク付けした「Spotify Top 50チャート」とは異なり、純粋にファンが聴いて共感共有した音楽のデータを示す指標を元に作られたプレイリスト。同チャートを1週間分集計した数値の今週分(3月18日公開:3月11日~3月17日集計分)のTOP10は以下の通り。

1位:ARIANNE「Komm,susser Tod (M-10 Director’s Edit.Version)」
2位:Brave Girls「Rollin’」
3位:ElyOtto「SugarCrash!」
4位:Mom「あかるいみらい」
5位:和ぬか「寄り酔い」
6位:Awesome City Club「勿忘」
7位:水前寺清子「真実一路のマーチ」
8位:LOREN & MASH「THANATOS -IF I CAN’T BE YOURS」
9位:ØMI「ANSWER… SHADOW」
10位:Kali Uchis「telepatía」

 エヴァかヱヴァ、なのか。

 1995年のアニメ放送から約25年。寡作とはいえ、結果として四半世紀に渡って注目を集めた『エヴァンゲリオン』『シン・エヴァンゲリオン』シリーズ。冒頭で触れた表記ひとつとっても、アニメと劇場版の違いなど、監督・庵野秀明のこだわりも強く、世界中に熱狂的なファンが数多くいることを承知の上で、ここでは、作品名を明記する時以外は『エヴァンゲリオン』シリーズという言葉で統一する無礼をどうかお許しいただきたい。

『EVANGELION FINALLY』

 『エヴァンゲリオン』という言葉を聞いて、あなたの脳裏に浮かぶのはどんな音楽だろうか。1995年、テレビアニメとして放送された『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの主題歌、高橋洋子の「残酷な天使のテーゼ」だろうか。それとも、シャープな明朝体が画面を埋め尽くすタイポグラフィとともに流れていた、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの 「交響曲第9番第4楽章『歓喜の歌』」だろうか。それとも、最新作にして最後の物語『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の主題歌、宇多田ヒカルの「One Last Kiss」だろうか。

 今週は前述した最新劇場版の公開もあり『エヴァンゲリオン』シリーズの主題歌や挿入歌が、50位以内に複数ランクインしている。そのトップ&バイラルチャートで1位を飾ったのがARIANNEの「KOMM, SUSSER TOD (M-10 Director’s Edit.Version)」だ。この曲が最初に世に出たのは、1997年に公開された『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』の劇中挿入歌としてである。J.S.バッハのカンタータ「来たれ、汝甘き死の時よ」が、タイトルのアイデアの元になっており、楽曲もサビでクラップとクワイアを繰り返す讃美歌を彷彿させる構成になっているが、エンディングで逆回転風のサイケデリックなアレンジを見せ、カオスや混沌というキーワードをサウンドで表現している。作曲は鷺巣詩郎。庵野秀明が日本語原詞を担当し、それを英語詞にしたものである。劇中では大勢で歌うところ(=前述でクワイアと表現した部分)がカットされたバージョンが使用された。

ARIANNE「KOMM, SUSSER TOD (M-10 Director’s Edit.Version)」