BUMP OF CHICKEN、25周年経てなお燃え続ける“炎”の煌めき
これらの新しい挑戦が成功したのも、4人の鳴らす音楽や大切にしていることの軸がブレていないからだ。初音ミクと一緒に歌っても、打ち込みやシンセサイザーを使ったとしても、どこからどう聴いてもBUMP OF CHICKENの音楽になる。むしろ外部の音を取り入れることで、バンドの演奏の味わいや個性を感じる。4人の信頼関係とブレない軸とそれに対する強い想いと自信があるから、結成25年目とキャリアを重ねても常に新しい挑戦ができるのだ。
2月11日には新曲「Flare」をリリースした。現在活動休止中の直井由文を除く3人で演奏されている。近年のバンプの楽曲としては珍しく、音数が少なくシンプルな演奏で優しい音色の曲だ。シンプルな演奏だとバンドの根幹にあるものが際立つ。そこにはあらゆる進化や変化を経ながらも、『FLAME VEIN』の頃から変わらず確かに燃え続ける“炎”の煌めきがあった。やはり彼らの軸はブレない。大切なことを大切にし続けてくれたから、多くの人にとってバンプは大切なバンドになったのだ。
■むらたかもめ
オトニッチというファン目線で音楽を深読みし考察する音楽雑記ブログの運営者。出身はピエール瀧と同じ静岡県。移住地はピエール中野と同じ埼玉県。ロックとポップスとアイドルをメインに文章を書く人。
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