日向坂46、オードリー若林を魅了した“伝説の舞台”『あゆみ』とは? 今もなお語り継がれるグループの原点

 日向坂46にとって“伝説の舞台”と呼ばれる公演がある。それが2018年4月、けやき坂46時代に上演された初の舞台公演『あゆみ』である。

日向坂46『ひなたざか』 (TYPE-A)

 なぜ、この『あゆみ』が伝説の舞台とされているのか。それは、後に『日向坂で会いましょう』(テレビ東京)のエピソードトークで『あゆみ』が何度も登場しているからだ。次々と事件や裏話が明かされていくにも関わらず、なかなか全貌が見えてこないことにオードリーの若林正恭は「舞台『あゆみ』どうなってんだよ!」とツッコミを入れ、これが番組だけにとどまらず、日向坂46を代表する名言の一つに。ラジオ番組『日向坂46の「ひ」』(文化放送)のコーナー「ワザトカワイイ」でも、小坂菜緒が「舞台『あゆみ』どうなってんだよ」を“ワザトカワイ”く披露しているほど、ファンには浸透しているセリフの一つとなっている。

 このツッコミはここで終わりなわけではない。若林はさらに「素材持ってきてくれ! DVDに焼いて! フルで1回観せてくれ!」と続けているのだ。そんな舞台『あゆみ』が約3年の時を経て、現在Huluで配信を開始している。

 『あゆみ』は、メンバー20名が「チームハーモニカ」「チームカスタネット」の2チームに分かれ、10人全員であゆみ1役を演じるという個性的なスタイルの演劇。舞台に登場してからは出入りもなく10人全員が舞台上に立ち続け、歌も煌びやかな衣装チェンジもないシンプルなステージに挑んでいる。

 この『あゆみ』が上演された頃のグループの状況はというと、同月に『日向坂で会いましょう』の前身番組である『ひらがな推し』と『KEYABINGO!4 ひらがなけやきって何?』(日本テレビ系)がスタート。その後、6月に影山優佳が学業専念のため一時活動を休止、佐々木久美がキャプテンに就任、全国ツアー『『走り出す瞬間』ツアー2018』をスタートといった、苦節の日々を過ごしてきたけやき坂46が徐々に坂道を登り始めた時期。後になって『あゆみ』のエピソードが湯水の如く湧いて出てくるのは、まだ番組が始まって間もない頃だったからだ。

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