2ndアルバム『僕が歌う理由』インタビュー
海蔵亮太×とおるすが語り合う、それぞれの“歌い続ける理由” 「誰かを笑顔にするために何かをすることが原動力」
誰かの笑顔が、僕が歌う理由です
ーーアルバムタイトルと同じ「僕が歌う理由(わけ)」という曲も収録。同曲には海蔵さんの名前も作詞でクレジットされていますが、作詞に参加されていかがでしたか?
海蔵:曲名が曲名ですから、全部誰かに作詞をお願いするのはちょっと違うんじゃないかと思って、作詞家・鮎川めぐみさんのお力を借りて作詞させていただきました。とおるすさんの時と同じように最初に打ち合わせをさせていただいて、その時に僕の人生における歌のターニングポイントみたいなことをお話させていただき、その上で使いたいワードやフレーズをキャッチボールしながら完成させました。僕自身もこの曲ができ上がった時は、「この時はこういう気持ちだったな」とか改めて思い出せて、初心にかえることができました。作詞に参加させていただけて本当に良かったし、これからも大事に歌い続けたい曲になりました。
ーーこの曲を歌って、あらためて自分の歌人生はどういうものだったと思いますか?
海蔵:僕の人生は普通の人とは少し違っていて、平坦な道ではなく紆余曲折があって、今こうして歌の世界にいるんです。この曲を歌っていると、自分が歩んできた道は間違っていなかったんだと思えます。正解かどうかは分からないけど、間違っていなかったことは確実に言える。そんなことを、この曲を歌って感じました。
ーー『僕が歌う理由(わけ)』というタイトルも含めて、海蔵さんにとって特別な作品になったわけですね。
海蔵:そうですね。背伸びはせず自分らしく歌えばいいと思えるアルバムです。いろんなジャンルに挑戦してはいるけど、その挑戦する姿がすでに等身大ですから。コロナ禍でファンのみなさんと直接お会いすることができず、僕も辛い思いをしていますけど、今はこのアルバムを聴いて楽しんでいただいて、落ち着いたころにまた会いましょうという気持ちです。
ーータイトルが『僕が歌う理由(わけ)』ですけど、お二人が歌う理由は何でしょうか?
海蔵:とおるすさんの理由を聞きたいです。
とおるす:僕はアカペラが本当に好きなので、アカペラという音楽の可能性を探求したいというのが、僕が歌う理由です。
ーーアカペラに興味を持ったきっかけは?
とおるす:大学に入った時にいろんなサークルが新勧イベントをやっていて、いくつか興味を持ったサークルのうち、たまたまイベントの日程が合ったのがアカペラサークルだったので、流れで入ってしまったというのが経緯です(笑)。だからアカペラに特別な興味があったわけではなかったんですけど、1年くらいやっているうちに「すごい音楽だな」と思うようになりました。先輩の歌を聴いて感動して泣いて、先輩のようになりたいと思ったのもあって、どんどんアカペラにハマっていきました。
ーーでは、海蔵さんの歌う理由は?
海蔵:今回とおるすさんと出会えたように、いろんな人と出会えて繋がれることが、音楽の大きな魅力の一つだと思っています。そういう聴いてくれる人に、笑顔になってほしいし喜んでもらえるために、自分自身スキルをもっと上げたいと思っていて。そういう意味では僕と出会って繋がれた人たちが、ハッピーになってくれるように僕は歌っているのかなと思いますね。
ーーもともとは家族が喜んでくれるのが嬉しくて歌うようになったんですよね?
海蔵:そうですね。家族で行ったカラオケボックスで、自分が歌った時に両親が喜んでくれている姿を見るのが嬉しくて、歌って良いなとか歌が好きだなと思うようになった。今は年齢を重ねて、家族だけじゃなく触れあう人の数も増えて、とおるすさんやスタッフのみんな、応援してくれるみなさんが、僕の歌を聴いて喜んでもらえたら何よりだなって。そのために僕は歌っているんだと思います。
とおるす:人のために歌えるのは、すごいことだし、すごくいいよね。
海蔵:ぶっちゃけ歌うのって、すごく疲れるじゃないですか(笑)。自分のためだけに歌っていると、どんどん疲れてきちゃって「今日は歌うのをやめようかな」とか思ったりするんですけど、誰かが喜んでくれると思うと力が湧いてきて、「よし、歌うか」って思えるんですよね。きっとほかのお仕事でも、そういうことってあると思うんです。僕は社会人として働いていた時期があって接客業だったんですけど、接客業も結局はご来店してくださるお客様が、最後に笑顔で帰っていただけるために仕事をしていると言っても過言ではないと思っていました。仕事は自分のためということも一理あると思うけどそれ以上に、誰かを笑顔にするために何かをするということが僕の中では原動力の一つになっています。
とおるす:やっぱり考え方が、表に立てる人の考え方だなって関心しました。
海蔵:こういう真面目な話をとおるすさんが横で聞いていると思うと、ちょっと恥ずかしいです。
ーー歌う人にはおもてなしの精神とか、海蔵さんのようなホスピタリティが必要なのかもしれないですね。
とおるす:まったくその通りだと思います。作曲とか編曲も、歌ってくれる人や聴いてくれる人のことを考えてこそだと思うので。とくにポップスというジャンルをやる上で、そういう考えは絶対に必要です。
ーー今回はアカペラアレンジでしたけど、もしとおるすさんから海蔵さんに楽曲を提供するとしたら、どんな曲がいいですか?
とおるす:僕が作るなら絶対アカペラでしょうね。今回完成した「Make you happy」を聴いて思ったのは、海蔵さんは人を笑顔にさせる存在だということ。アカペラというとバラードというイメージを持たれている方が多くて、もちろんそういう曲もステキですけど、海蔵さんなら「Make you happy」のような楽しくて明るい、落ち込んでいる時に聴きたくなるような音楽がいいんじゃないかと思います。恋愛の曲なのか応援歌なのかは分からないけど、僕が書くなら格好つけない等身大の海蔵さんが見えてくる曲がいいなと思います。
海蔵:できましたね、次の曲が(笑)!
■リリース情報
海蔵亮太
2nd Album『僕が歌う理由(わけ)』
2021年2月17日(水)発売
TYPE-A(CD+DVD)¥3,636+税
TYPE-B(CD)¥2,727+税
海蔵亮太「僕が歌う理由(わけ)」LIVE DVDダイジェスト映像
海蔵亮太「素敵な人よ」MUSIC VIDEO
<CD収録曲(TYPE-A、B共通内容)>
1. Opening
2. Everyday Heroes(Album ver.)
3. コトバの花束
4. 素敵な人よ
5. しゃぼん玉
6. Believe in you
7. Make you happy
8. イッショケンメイ
9. 秘密
10. アイシテル×アイシテル
11. 紫陽花
12. ステイ・ウィズ・ミー ~そばにいてほしい
13. 僕が歌う理由(わけ)
〈Bonus Track〉
14. ありがとうって気づいていてね/海蔵亮太 with 大竹しのぶ
<DVD収録内容(TYPE-Aのみ)>
LIVE DAM Ai presents
海蔵亮太 Streaming Live 2020
@ yokohama LANDMARK HALL (2020.09.26) より
1. Everyday Heroes
2. 接吻
3. Just a Friend
4. たいせつなひと
5. I LOVE YOU
6. ぬくもりを残して
7. 風
8. 抱きしめて
9. 紫陽花
10. 愛のカタチ
11. 素敵な人よ
12. Stripes
13. イッショケンメイ
14. 君と僕の挽歌
15. コーヒーカップ
<アルバム購入者イベント>
●2月21日(日)16:00〜 Zoomトーク会
詳細はこちら
販売期間 :2/18(木)23:59まで
※先着販売になります。
※定員数を超えた場合は、販売を終了となります。
●3月20日(土)14:00〜 配信ミニライブ
詳細はこちら
(タワーレコード全店・タワーレコードオンラインでのアルバムご購入者対象)
応募期間:2021年2月16日(火)正午〜2021年3月14日(日)23時59分まで
■ライブ情報
海蔵亮太 LIVE 2021 『僕が歌う理由(わけ)』
2021年6月12日(土)
大手町三井ホール
開場 17:00、開演 18:00