BTS、「Dynamite」MV着用衣装で音楽業界を支援 ARMYの間にも広まる社会貢献活動を振り返る

 BTSの支援活動はグループ間だけでは留まらず、メンバー個人でも行われている。例えばJINは、ユニセフに寄付した金額が総額1億ウォン(約1000万円)を超え、「UNICEF HONORS CLUB」の会員になった。JIMINはコロナウイルスや社会問題などさまざまな壁と向き合う学生のために全南未来教育財団に1億ウォンを寄付。またJ-HOPEも同じくコロナウイルスなどで経済的な困難を経験している子供たちに向けて「緑の傘子ども財団」に1億ウォンを寄付している。ここでは全てを書ききれないぐらい、メンバー一人ひとりが社会問題に真摯に向き合っている。

 BTSは、ARMYに最高のエンターテインメントを届けてくれるだけでなく、世界中で起きている貧困や人権問題などに意識を向けることの重要さを身を以て教えてくれる。国連本部のスピーチでRMが「僕たちのファンは行動力と熱意を持って大きな役割を果たしてくれています。僕たちは本当に世界一のファンを持っています」と語っていたように、コロナ禍でワールドツアーが中止になりBTSに会えない日々が続いている苦しい状況の中でも、自分自身を愛する大切さ、そしてこうしてBTSとともに行なう社会貢献を世界中のARMYたちがSNSを通して共有できている。こうしたARMYの温かい活動が続いているのは、もちろんBTSが常に私たちのお手本となり、社会問題に目を向けるきっかけを作ってくれているからであろう。

■紺野真利子
エンタメ系ライター。JO1やジャニーズグループのインタビュー記事を中心に、雑誌『CHEER』『週刊TVガイド』などで執筆。
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