全集中で楽しむK-HIPHOPの注目MV Jay Park、The Quiett、Kid Milli……現実から解放してくれるコラボ曲5作
パンデミックのため家で過ごす時間が長くなり、ビデオコンテンツの消費が大幅に増えている。皆さんも音楽を楽しむときも、ただ耳で聴くよりミュージックビデオやビジュアライザーと共に鑑賞することが増えているのではないだろうか。韓国でもミュージックビデオは楽曲の人気に影響する重要な要素であり、プロモーションの手段でもある。家での生活に退屈している方々のため、フレッシュな組み合わせのコラボトラックのなかでも現実から解放してくれるような、見事なビジュアルを楽しめるMV5作を厳選した。目と耳を全集中させてチェックしてみてほしい。
DJ Wegun & Jay Park「Twist The Plot」
<AOMG>を率いるJay Parkと同レーベルのDJ兼プロデューサーであるDJ WegunがリリースしたコラボEP『Everybody Sucks』のリード曲。世界的に注目を浴びるオルタナティブヒップホップグループ、XXXのメンバーであるKim Ximyaをフィーチャリングに迎えたナンバーだ。緊張感を生み出すビートが流れるなか、MVでKim Ximyaは怪しい手術室に運ばれながらヴァースを吐く。一体何が起こっているのか気になり始めた途端、赤髪のJay Parkは不思議な儀式を行い、それから映像はよりサイケデリックに。赤い瞳のJay Parkはあるものが入ったバックにバットを叩き続けるーー息詰まる展開の映像から目が離せないはずだ。
The Quiett「Bentley 2 (Feat. 염따 (Yumdda))」
今年7月に韓国ヒップホップを代表するレーベルの一つであった<ILLIONAIRE RECORDS>の解散を発表したThe Quiettが、最後のILLIONAIRE DAY(11月11日)を記念してリリースしたシングル。「DAMOIM」プロジェクト(1984年生まれのラッパー5人が結成)でも一緒だったパートナー、YUMDDAがフックを担当しており、MVではYUMDDAがThe Quiettのベントレーをぶつけた事故のエピソードから始まる。2人は実際の所有物であるベントレーと数々のラグジュアリーアイテム、またそれに負けない眩しいラップスキルで、<ILLIONAIRE RECORDS>の最後を美しく彩った。この2人はその後、新レーベル<Daytona Entertainment>をローンチし、新たに共同CEOとなっている。
Kid Milli, dress「Bankroll (Feat. Okasian)」
ラッパーのKid Milliとプロデューサーのdressによるコラボシングル。公式のトラックでは名前を見つけることが稀なOkasianがフィーチャリングしたことで多くのリスナーを驚かせた。MVは複数のロケ地で撮影されたが、最も目立つのは韓国最高ビルであるロッテワールドタワーのスカイブリッジのシーン。目くるめくような高い場所でラップを披露するKid Milliの姿は、背景に広がるソウルの景色と合わせて素敵なワンシーンだ。その後、カメラは金庫室や陸上競技場などを回る彼を追い、ビートスイッチの瞬間から撮影現場のアクチュアルな場面を映すアングルに切り変わる。ばら撒かれた5万ウォン札を拾い捨て、そのまま立ち去るKid Milliの最後の表情こそ最強のスワッグ。