BTS、新アルバム『BE(Deluxe Edition)』でどんなメッセージをファンに届ける? 直近の発言などから予想

 新曲「Dynamite」がBillboard HOT100で2週連続、さらに返り咲きで3度目の1位を獲得したBTS。そんな彼らが11月20日に新アルバム『BE(Deluxe Edition)』をリリースすることを発表した。

『BE(Deluxe Edition)』
『BE(Deluxe Edition)』

 「Dynamite」ではオリジナル楽曲初の全編英語での歌詞に挑戦し、最近ではJawsh685とJason Deruloによる「Savage Love」のリミックスバージョンに参加するなど、常にグローバルに新しい可能性を見せる。そんな彼らの新作はどんなものになるのだろうか。

 今作は新型コロナウイルスの流行によりエンターテインメント界が様々な影響を受けはじめた頃から、BTSが制作を明言していたものだ。BTSのワールドツアーの中止が決定され世界中のファンが悲しみに暮れていたとき、YouTubeのライブ放送を通した「2020年下半期にリリースする予定のアルバムのビハインドをこれから共有していく」という嬉しい報告から始まった。

 今回のアルバムはBTSのメンバーがそれぞれコンセプトや構成、デザインなど制作の全てに関わっているようだ。これまでもほとんど全ての楽曲制作にメンバーが深く関わってきた彼らだったが、『BE』では細部までこだわりやファンへの想いを詰め込んでくれることだろう。公式YouTubeチャンネルで制作のビハインドや話し合いの様子が配信されており、普段ファンが知ることのないアルバムの裏側や彼らの姿勢を伺うことができる。

 9月末に出演したアメリカNBCの『The Tonight Show Starring Jimmy Fallon』では、英語歌詞での「Dynamite」の存在意義について「パンデミックの中で、世界中の人々が辛い時期を過ごしています。それは僕たちも同じで、だからこその新しいチャレンジが『Dynamite』でした。これは僕たちだけのためではなく、この大変な時代に元気付けてあげたり希望を届けたりしたいファンたちのためでもあります」と答えたBTS。今回のアルバムについても、「悲しみや楽しさなど自分たちが今感じていることをそのまま詰め込んでいるので期待してほしいです。『Dynamite』と同じくらい良い曲がたくさん収録されているので、それらがHot100にチャートインできたらいいなと思います」とさらなる記録を打ち立てる意欲も見せた。

BTS: Dynamite

 ここでコメントしたBTSが“今感じていること”について、彼らは第75回国連総会のスピーチで言及していた。

「COVID-19は僕たちの想像を超えた。ワールドツアーは全てキャンセルになり、計画は全て白紙になってしまった。そして僕は独りになった」
「失望したし、全てがバラバラになってしまった。昨日までは世界中のファンと一緒に歌ったり踊ったりしていたのに、突然僕の世界が自分の部屋の中だけに縮んでしまった」

 しかしそんな時、“手を取ってくれた友達がいた”、そして“ともに慰め合い、自分たちに何ができるかを話し合った”とメンバーとこの辛い時期を乗り越えるために模索したことを教えてくれた。

 このスピーチを通して、今の辛い状況下でどう希望を見出すかや自分を大切にすることについて世界に向けてメッセージを配信したBTS。そんな彼らが動画の最後に力強く放った言葉が「Life goes on」「Let’s live on」だ。直訳すれば、『人生は続いていく、生きよう』。

 これが彼らからのメッセージであり、新アルバムのテーマになった。『BE』には”新しい日常の中でも僕達の人生は続いていく”というメッセージが込められ、それをファンと世界中へ届ける慰めのアルバムになるようだ。

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