アンジュルム 竹内朱莉&佐々木莉佳子が語る、メンバーの卒業を乗り越え手にした新たな確信 「今のアンジュルムの形を残したい」

アンジュルム 竹内&佐々木インタビュー

竹内「今ライブをやったら間違いなくいいものができる」

ーー竹内さんがリーダーに就任されて、約1年が経ちました。何かグループに変化はありましたか?

竹内:初代リーダーの和田さんは絶対的な存在で、「何かわからないことがあっても、とりあえずわだちょについて行けばそれが正解」とみんなが信じているような、本当に完璧な人でした。私には同じことはできないと思ったので、和田さんのように先頭を歩いて道を切り開いていくのではなく、みんなで一緒に作りあげていきたいなと。何かを決めるときも1人で考えるんじゃなくて、「こういうふうにしたいんだけど、みんなどう?」と意見を聞いて、それを取りまとめるみたいなスタンスでやっています。

佐々木:和田さんと違うのは当たり前だし、そういうふうに割り切ってリーダーをやってくれていることがすごくうれしいですね。最近のアンジュって“家族感”が増したなと感じていて、下の子たちも思ったことを言いやすい雰囲気があるんです。そういう空気を作ってくれているのは、タケさんなのかなと思っています。

ーー昨年は和田さんのみならず、勝田里奈さんと中西香菜さんも卒業。今年に入ってからも室田さんが卒業するなど、長くグループを支えてきたメンバーの卒業が相次ぎました。

竹内:正直、不安はありました。さすがにこれだけ抜けると、周りからも「何かあるんじない?」みたいに思われたり(笑)。私としても同期や先輩が一気に抜けたので、突然2期以前のメンバーが自分1人だけになってしまって「やば!」と思いましたし、後輩たちも不安に思っただろうし。前回のシングル(2019年11月リリースの『私を創るのは私/全然起き上がれないSUNDAY』)くらいの時期はとくにそうでしたね。でも、やっていくうちにだんだん「今が一番いいな」って思えるようになったんですよ。

ーーそれはまた極端に振れましたね。

竹内:何がきっかけだったのかは全然わからないんですけど。それこそ最近はライブとかも全然やれていないのに、「今ライブをやったら間違いなくいいものができる」っていう確信だけはあって。しかも、聞いてみたらメンバーみんな同じ気持ちだったんです。

佐々木:タケさんの言った通りで、前回のシングルのときは正直「お先真っ暗なのかな?」とか思うこともありました。でも今は、そう思っていた頃の自分に「全然大丈夫!」って言ってあげたい。「今のアンジュルムの形を残したい」と思うくらい、すごくしっくり来てますね。

竹内:なんでなんだろうね? もしかしたら、メンバーが一気に抜けたことによって「いなくなった分を自分たちで補わないといけない」っていう自覚が生まれて、ある日突然それが自信に変わったということなのかもしれないです。

佐々木:1人ひとりが強くなったのかも。卒業加入を繰り返して、それを全部経験してきた子たちが今残っているので。

ーー大黒柱が抜けたことが、逆にいい方向に作用したという部分は少なからずあるでしょうね。

竹内:なので、名目上は前回のシングルが「第2章スタート」みたいな感じではあったんですけど、私としては今回のほうが「ここから再出発だ」という気持ちが強くて。「これから行くぞ!」「今、見て!」って感じです。

ーー今、世の中にはアイドルグループが無数にいますよね。多くのグループがほかとの差別化に苦慮している中、アンジュルムはどう戦っていきましょう? というか、そもそも外を意識してます?

佐々木:たぶん、私たちは前から意識していなかったと思います。自分たちのスタイルを貫くこと自体がアンジュのスタイルだし、周りとの差別化とかは全然気にしてなくて。

竹内:「自分が一番いいと思う自分を見せる」というのがグループとして共通の意識ですね。そうすることで自分に自信が持てるし、観る側も安心して観られると思うので。正直、よそのグループのことはあまり考えたことがなかったです。

ーーたしかに考えてなさそうに見えているんですけど、そこを意識せずにこの独自性が出せるというのは、本来おかしなことだと思うんですよ。

竹内:あははは(笑)。どこかとカブってると思ったことも一度もないですし、「あのグループと似てるよね」みたいなことを言われたこともなくて。「やりたいようにやってます♪」って感じです(笑)。

ーーでは最後に、今後の展望を聞かせてください。

竹内:和田さんが抜けたときは、無理してまで従来のスタイルを貫くこともしたくなかったですし、グループの方向性が大きく変わっちゃっても仕方ないと思っていました。なるようになればいいなと思ってたんですけど、やっぱり一番しっくり来たのが今までの形だった。ということは、これはずっと変わらないものなんだろうなと思います。今後また新メンバーが入ってきたとしても、ベースの部分は変えずにどんどん新しい風を吹かせていきたいですね。そういう子に入ってきてもらいたいです。

佐々木:今まで一度も自分たちの個性を押し殺したことがないというのがアンジュルムのいいところだと思いますし、すごくカッコいいことだとも思うので、これからもしつこいくらい主張していきたい(笑)。そんな私たちを好きでついてきてくださるファンの皆さんが味方でいてくれますし、これからも自分たちのスタイルを貫いて、自信を持ってアンジュルムというグループを大きくしていきたいです。

■リリース情報
『限りあるMoment / ミラー・ミラー』(両A面シングル)
8月26日(水)リリース
初回生産限定盤A(DVD付):¥1,600+税
初回生産限定盤B(DVD付):¥1,600+税
初回生産限定盤SP(DVD付):¥1,700+税
通常盤A:¥1,000+税
通常盤B:¥1,000+税

アンジュルム オフィシャルサイト

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