NiziU MAKO、誰もが認める“絶対的リーダー”である理由 溢れる思いやりでチームを導く人物像に迫る

NiziU MAKO、“絶対的リーダー”である理由

 『Nizi Project』東京合宿と韓国合宿で見せたその確かな実力を支えるのは、JYP練習生になることを決意し、自宅での自主練習に励んでいた中学2年生時から現在に至るまで毎日つけている“To Do Listノート”の存在だという。日々自身に課す目標とレッスンで習得した内容が綴られている“To Do Listノート”は今や40冊近くにも及ぶというが、その並々ならぬストイックさには驚かされる。

 しかしMAKOがパフォーマンスに向ける姿勢は、一人ステージで立つときだけに発揮されるものではない。

 JYPトレーナー陣から「一番上手なのに一番頑張り屋さん」という言葉とともに「誠実で性格もいい、優しい」と語られている(参照:Nizi project part2 reaction)ように、彼女の持ち味である真摯さは他者に対する関わり方にも表れ、そして何事にも一生懸命に取り組むひたむきな魅力へ繋がっている。

 プロジェクト中にミッションのチームリーダーを務めることも多かった彼女は、地域予選を前に不安の表情を露にする年少のJYP練習生・RIMAとMIIHIに励ましの声をかけ、筋力不足を克服するタスクを与えられた練習生の隣で共に筋トレに励み、ダンスや歌の練習でつまづく他の練習生たちには自身がレッスンで習得した技巧を根気強く伝える、といったあふれる思いやりでチームを率いていた。

 また『極限の体育祭』と題されたオーディション審査外のお楽しみ会では、イス取りゲームに入れ込みすぎるがあまり最終的にイスを破壊してしまう予想外の展開まで呼び込み、全員を大爆笑の渦に包むといった愛らしい姿でも印象を残した。

[Nizi Project] Part 2 #6-

 『Nizi Project』開始にあたり、J.Y. Parkは「想い・心・性格、そういったところを、言葉や歌やダンスで表現できる人に出会いたい」と話していたが、MAKOはまさにそんなビジョンをそのまま映し出すような、NiziUの指針とも言うべきメンバーであるように思う。“真子”というその名の通りに真っ直ぐでたおやかな彼女の人となりとパフォーマンスは、他のメンバーから「努力の塊」「素敵」と尊敬の声が寄せられるほど自然とついていきたくなるような、魅力あふれるリーダー像へと結び付いているように感じるのだ。

■菅原 史稀
編集者、ライター。1990年生まれ。webメディア等で執筆。映画、ポップカルチャーを文化人類学的観点から考察する。Twitter

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