Poppin’Partyに聞く、2019年“修行期間”の成果と5周年への思い「人生の財産みたいに大切な時間」

ポピパ、“修行期間”で得た成長

 メディアミックスプロジェクト『BanG Dream!』(バンドリ!)によるガールズバンド・Poppin’Party(通称:ポピパ)が、2020年2月28日に5周年を迎えた。そして、待望の2ndアルバム『Breakthrough!』の発売が6月24日に控えている。

 ポピパは、2019年に修行期間と題して、名古屋・大阪・札幌・福岡・東京を巡る『Poppin’Party Fan Meeting Tour 2019!』を開催したほか、『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019』や『阿蘇ロックフェスティバル2019』など、結成から目標に掲げていた音楽フェスにも参加。様々な初挑戦を重ねる中で、メンバーそれぞれが大きく成長した1年を過ごしたという。

 そんな挑戦の日々はメンバーにどんな影響をもたらしたのか。2019年の修行期間から5周年への感慨、そして2ndアルバム『Breakthrough!』へ込めた思いとは。メンバーの愛美(戸山香澄役)、大塚紗英(花園たえ役)、西本りみ(牛込りみ役)、大橋彩香(山吹沙綾役)、伊藤彩沙(市ヶ谷有咲役)に話を聞いた。(編集部) 

「ポピパで過ごした時間が濃密すぎて」(愛美)

西本りみ、大橋彩香、愛美、伊藤彩沙、大塚紗英

ーー2020年2月28日でPoppin’Partyが結成5周年を迎えました。みなさんにとって、ポピパとしての5年間の経験はどんなものになっていますか?

伊藤彩沙(以下、伊藤):この5年の日々の中で、Poppin’Partyは私の人生の中ですごく大きな存在になっています。最初はバンドがどういうものなのかもわからなかったのですが、メンバーやスタッフの方々と関わり合いながらバンドとしての関係性を築いて、その中で様々なことに挑戦させていただきました。18歳でポピパの活動を始めてから学ぶこともたくさんありましたし、振り返ると『バンドリ!』と一緒に大人になったという感覚もありますね。

大塚紗英(以下、大塚):私も、この5年は子どもから大人になる時間だったなというふうに感じています。当たり前のことですが、甘い気持ちだけで5年間を過ごしていくことはできなくて、みんなそれぞれの努力を重ねてきました。どうすればポピパという存在に見合える自分になれるのか。自分たちなりにたくさん考えて、常に模索してきました。そんな日々の中で経験してきたことは、それぞれの人生の財産みたいに大切な時間になっていると思います。

大橋彩香(以下、大橋):ポピパでの1年間は、どの年も全部濃厚なんです。普通の人よりもたくさん経験させていただいているから、今5周年と言われても、個人的には「まだ5年なんだ」ってびっくりします。昨年は修行期間もありましたが、特にこの2年間くらいは新しい挑戦がたくさんあって。ポピパじゃないとできないことを、みんなと一緒に実現できた日々でした。

愛美:私も体感としては10年くらいに感じますね、ポピパで過ごした時間が濃密すぎて。この5年間、ポピパのバンドとしての成長はすごく感じているし、環境の変化もたくさんあったけど、個人としてはどこまで成長できたんだろうと考えることもあって。これから先は、私自身の成長をもっと感じていただけるように、頑張っていきたいです。この5周年のタイミングは、そういうふうに自分自身を振り返るきっかけになりました。

西本りみ(以下、西本):私は『バンドリ!』が声優としてのデビュー作になるので、本当にポピパと一緒に成長してきたという思いです。右も左も分からない状態から、がむしゃらに駆け抜けてきた5年間という印象があります。この5年間の経験を糧にして、次は10周年、そしてこれから先にも繋いでいくためにこれからも頑張っていきたいです。

(ミライトレインは)「有咲の熱い思いが込められた楽曲」(伊藤)

【公式】Poppin’Party「Breakthrough!」MV Short ver.

ーー6月には2nd Album『Breakthrough!』が発売されます。1曲目として収録されている表題曲は、ポピパがこれから先もより飛躍していくような姿をイメージさせます。

愛美:今までのポピパの殻を打ち破るという意思表明とあわせて、今年は「Break(ブレイク) 」「through(スルー)」で「ブレイクする」という意味も込められています!

ーーダジャレですか(笑)?

愛美:そうです(笑)。昨年TV番組に出演させて頂いたとき、占い師さんに「ポピパのこれからはどうですか?」と質問したら、「2020年後半にガッと勢いに乗ります」ということを言っていただきまして。このアルバムをきっかけに、ポピパはガッとブレイクするんじゃないか、そうなるように頑張っていければと思っています。

大橋:「Breakthrough!」は、みんなで歌詞に入れて欲しいワードをいくつか中村(航)先生に伝えて、それをもとに作詞していただきました。ポピパに対する思いだったり、『ファンミ』(『Poppin’Party Fan Meeting Tour 2019!』)の思い出にまつわるワードも提案させていただいています。

ーーちなみに、みなさんはどんなワードを提案したんですか?

大橋:『ファンミ』の思い出として「人ではない」って提案したけど、採用されなかった(笑)(※「人ではない」は、『ファンミ』札幌公演の朗読劇にて愛美演じる戸山香澄が言ったセリフ。札幌公演ファンミソングのタイトルにもなった)

愛美:私は自分で何を書いたのかうる覚えで、(中村先生に)「どこに使われてますか?」って確認しちゃいました。みんなが提出したワードも見たかった! きっとこれまでポピパで歌ってきた楽曲の歌詞も入っていると思います。

「Breakthrough!」MV写真

ーーなるほど、5年を経たみなさんの今の気持ちも反映された曲になっているんですね。あと、個人的には「ミライトレイン」も印象的でした。アニメ本編では、伊藤さん演じる市ヶ谷有咲が作曲、愛美さん演じる戸山香澄が作詞した楽曲になります。

伊藤:アニメ「3rd Season」の有咲は、みんなを引っ張るリーダー的な存在感があったので、そういう彼女の熱い思いが込められた楽曲になっていると感じました。これまでのポピパにも壮大な楽曲はありましたが、それ以上に一体感が伝わる曲になっている思います。アニメでもガールズバンドチャレンジの決勝で披露した曲ということもあって、聴いたときにみんなで「ウォー!」と盛り上がれるような、『ポピパ』のテーマソングみたいな曲になっているなって。

ーー2016年に発売された2nd Single「STAR BEAT!~ホシノコドウ~」(以下スタビ)とのつながりも感じました。「スタビ」から4年経った今だからこそ歌える曲というか。

伊藤:みんなとも「スタビ」のアンサーソングみたいっていう話をしたんですけど、少し立ち位置が似ている曲かもしれません。曲入りもサビもみんなで歌えるようになっているので、ライブでの見せ方を考えるのも、バンドリーマーの方たちがどういう反応をしてくれるのかも楽しみ。いつかライブでやれたらなって思います。

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