柴田聡子が明かす、“ひとりぼっち”配信の手ごたえ 自粛生活への不安と気づきも

柴田聡子が明かす、ライブ配信の手ごたえ

立派なことを考えすぎていた気がする

ーー緊急事態宣言が解かれたとはいえ、まだまだ大変な状況が続いています。ここ数カ月はどうでした?

柴田:私は自粛前から自粛生活みたいなものだから、やってること自体は変わってないんですよね。曲を作ったり、歌詞を書いたり……。ただ、「やばい、お金がない」というのはありました。どうすればお金を稼げるかなとか、バイトしなくちゃいけないかなとか、いろいろ考えて。もちろん曲を作りたいんだけど、「曲を作ってもお金にならないな」って泣いたり。

ーー自問自答しちゃいますよね。

柴田:そうですね。でも、いろいろ迷ってるうちに、「そう言えば私、音楽がお金になるなんて思ってなかったな」と思い出して。ただ好きだからやりはじめたことだし、誰からも「やれ」なんて言われてなかったことをハッキリ思い出したんです。ライブをやってお金をもったり、印税が入ったり、ちょっと図に乗ってたと思うんですよ。そのことを再確認できたことで、ちょっとラクになりましたね。

ーー“図に乗ってた”ということはないと思いますが(笑)。

柴田:(笑)。何て言うか、立派なことを考えすぎていた気がするんです。「誰かのためになったほうがいい」とか「誰かに届くのはすごくいいことだ」と思っていたんですけど、音楽はもっと深いものだなって。この数カ月もずっと音楽に助けられているし、さらに音楽が好きになって。こんな気持ちにさせてくれるなんて、音楽の懐の深さを改めて実感してます。経済的には何も解決してないですけど。

ーー6月末まで配信ライブツアーは続きますが、今後の活動はどうなりそうですか?

柴田:もともとの計画では、今年中にアルバムを出そうとしていたので、そんな気持ちで動いていこうかなと。ライブは、始められるようになってから始めようかなって。心配し過ぎたり、期待しすぎてもよくないし、曲作りとか録音とか、やれることをやろうと思います。すごい普通ですけど(笑)。あと、DTMをやりはじめたんですよ。いまはミュージシャンのみなさんにも会えないし、一人でも作れたらいいだろうなと思って。集まれるようになったら一緒に演奏したいですけど、それとは違う楽しみ方もあったほうがいいので。シンセとかプラグインとか、欲しいものがいっぱいあってヤバイんですけどね。

ーーやれることを見つけて、無理のない範囲で、できるだけ明るくやろうと。

柴田:落ち込んで、メンタルが厳しい時期もありましたけど。ちょっとずつコツを掴んできた感じです、いまは。

■ツアー情報
『弾き語りツアー風 “柴田聡子のインターネットひとりぼっち’20”』
5月31日(日)17:30 広島風
6月06日(土)18:00 札幌風 day1
6月07日(日)18:00 札幌風 day2
6月11日(木)19:30 大阪風
6月12日(金)19:00 岡山風
6月13日(土)18:00 福岡風
6月21日(日)17:30 仙台風
6月27日(土)18:00 東京風

YouTube 柴田聡子チャンネル
柴田聡子公式HP

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