桑田佳祐、ラジオで初披露した「Stay Home Blues」が各所で話題に!「我々はともにこの難局を乗り越えよう」

 そして、桑田がこの日の午後2時ごろに作り始めたという「Stay Home Blues」の歌詞が朗読される。

 1番の歌詞は、〈我々は今日も大変な時代を生きている 我々は今日も不安な時代を生きている 治療薬もワクチンもないコロナ こんな時こそおうちにいましょう〉というもの。2番では疲弊する医療現場に想いを馳せ、〈我々はともにこの難局を乗り越えよう〉と歌う。一方で、3番では〈休めと言われて生活の補償はどうなるの 自粛しろと言われて仕事や従業員はどうなるの〉と、自粛の裏側で進む生活者の苦悩を訴え、4番では〈早く検査してほしい 症状の出ない僕たちも 早く検査してほしい 人に感染させないうちに〉と、早期の根本的な解決を願う。そして5番は、1番の歌詞を前向きに発展させた〈我々は今日も大変な時代を生きている 我々はともに不安な時代を乗り越えよう 治療薬もワクチンもないコロナ いつか笑顔になろうぜ〉というフレーズで、人々を勇気づけるものになっていた。

 「聴いてくれる? 大した曲じゃないんですけど」と、軽やかに紹介された「Stay Home Blues」。ブルージーなギターに乗せて、がなるように力強い桑田のボーカルがメッセージを届ける。ハンドクラップと「Stay Home」のコーラスに、ついラジオの前で拍手と声を合わせたリスナーも多かったのではないか。コロナ禍で立ち現れている不安も矛盾も、全て飲み込むようなパワーのある一曲だった。放送を受け、翌日以降、連日テレビのワイドショーやSNSで話題となっているが、多くの人が共感するメッセージをブルースとして歌える日本のアーティストは桑田佳祐以外にいないだろう。

 番組の最後に、リスナーからの印象的なメッセージが紹介された。「最近家にいると、テレビから『SMILE~晴れ渡る空のように~』が聴こえてきます。〈栄光に満ちた孤独なHERO〉は、医療従事者の皆さんや物流を支えてくださっている皆さん、今この瞬間も働いてくださっている全ての方々。〈世の中は今日この瞬間(とき)も 悲しみの声がする〉はまさに今のコロナ禍の状況。〈悪戯な運命(さだめ)にも 心折れないで でなきゃ勝利はないじゃん!!〉と、なんだか今の世の中に向けた人々の応援歌のように感じられ、桑田さんの言葉一つ一つが心に染み渡り、気持ちが軽くなる瞬間があります。いつかこの曲のタイトルのように、晴れ晴れとした日が訪れますように」

 そう、まだ新型コロナウイルスがこれほど猛威を振るっていなかった今年1月、「民放共同企画“一緒にやろう”応援ソング」として桑田が書き下ろした「SMILE 〜晴れ渡る空のように〜」が、すでに多くの人々を勇気づける応援歌になっていたのだ。この日オンエアされた名曲の数々、そして「Stay Home Blues」と、桑田がキャリアを通じて発信してきたメッセージ、どれだけの音楽ファンが救われているだろう。

 そして冒頭に記したように、リスナーから届いた「YouTubeにMVのフルバージョンを公開していただけないでしょうか」との声に前向きな姿勢を示し、翌日には「Keep Smilin' 〜“出来ることから”ちょっとずつ〜」という企画を発表したスピード感。桑田佳祐というアーティストの懐の広さと、音楽が持つ力を実感させられる。

 「自粛期間を、いい機会かもしれないと捉えて、古い価値観のようなものを考え直すタイミングになればいいと思います」と桑田。最後は盟友・河村"カースケ"智康の60歳の誕生日(5月3日)を祝いつつ、「還暦も過ぎると、いろいろ耐えられたり、諦めたりできるけれど、本当に今の若い人たちの人生っていうのは、コロナが収束したら、本当に希望に満ち溢れているといいなと思うばかりです」と締めくくった。YouTubeでサザンと桑田のMVを楽しみながら、この苦境を乗り越えていきたい。

『Keep Smilin'〜“出来ることから”ちょっとずつ〜』特設サイト

■radiko.jpタイムフリー聴取機能では、過去1週間以内に放送された番組を視聴可能
『ニッポンハム ムーンライト・ミーティング 桑田佳祐のやさしい夜遊び』

 

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