荻原 梓のチャート一刀両断!
HKT48、1年ぶりシングル『3-2』で堂々1位 一貫した音楽性とフレッシュなフォーメーションで心機一転
参考:2020年5月4日付週間シングルランキング(2020年4月20日~2020年4月26日)
最新のオリコンチャートは、HKT48『3-2』が161,785枚で1位を獲得。続いて、THE RAMPAGE from EXILE TRIBE『INVISIBLE LOVE』が19,921枚で2位、『THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 055-057 早坂美玲・藤原肇・夢見りあむ』が7,687枚で3位。HKT48が2位以下に大差をつける結果となった。
『3-2』はHKT48の13枚目となるシングル。前作『意志』より約1年ぶりのシングルで、指原莉乃の卒業後としては初めてのリリースである。表題曲の作曲は杉山勝彦、編曲は杉山勝彦と谷地学。乃木坂46に多くの楽曲を提供している杉山は、HKT48には過去に「初恋バタフライ」「空耳ロック」「いつだってそばにいる」の3作を提供。同グループの表題曲に提供するのは今回が初となる。
「3-2」は“さんひくに”と読み、いわゆる三角関係についての歌となっている。親友の彼女を好きになった主人公の孤独がテーマだが(3人のうち2人が結ばれて余った1人が自分というわけだ)、サウンドには疾走感があり、切なさの中にも歌い手の勢いを感じさせる楽曲である。
また、カップリング曲に耳を傾けると「How about you?」や「青春の出口」といったエネルギッシュな青春ロックが収録されていたり、「キスの花びら」はAKB48「フライングゲット」や乃木坂46「インフルエンサー」などを連想するラテン調のダンスナンバー。こうしたスパニッシュな楽曲をグループアイドルが歌うと、素早い歌割りによるマイクリレーがスリルを生み臨場感を感じ取れる。