なにわ男子から嵐まで……ジャニーズ、異例のYouTubeライブ配信で世界に届けたエンタメの力

 3日目となる3月31日は、冒頭でSMAPの「世界に一つだけの花」のメロディを流しメッセージを配信。集まれるタレントのスケジュールを調整し、「発信することで今のジャニーズファミリーの世界中の皆様 日本中の皆様 そしていつも応援してくださっているファンのみなさまに笑顔と元気が届けられるように今回特別なステージを作りました」と伝えた。今回、出演が叶わなかったグループについても「様々な形のメッセージで『Happy』を届けたい」とした。そして、4月1日のラストを飾ったのが嵐。「season」など季節感ある選曲で、ライブ配信の締めくくりにふさわしく、みんなを包み込むようなステージで幕を閉じた。

「Johnny's World Happy LIVE with YOU」 2020.3.31(火)20時~配信 【完全密着映像+手洗い動画 総集編映像】
「Johnny's World Happy LIVE with YOU」 2020.4.1(水)16時~配信 【スペシャルダイジェスト映像+嵐】

 どのグループにも共通するが、とても無観客とは思えない臨場感たっぷりのステージで、ジャニーズのパフォーマンス力、エンターテイナーとしての心意気を感じた。

手洗い、手作りマスク……感染予防呼びかけもジャニーズワールド全開

 ライブの合間に放送されたのが、先にも軽くふれた手洗いダンス動画「Wash Your Hands」。感染症対策の一つとして厚生労働省のHPで公開されている手洗いの手順をほぼ踏まえており、リズムにのって、アイドルたちと一緒に振り付けを覚えれば、念入りな手洗いが完了する。振り付けは屋良朝幸が担当。

 A.B.C-Zからはじまり、回を追うごとに出演アーティストが登場。体操のお兄さん風のA.B.C-Zの塚田僚一、イカつい風貌とのギャップがたまらなかったのがKAT-TUNの上田竜也
。総集編をみると、Hey! Say! JUMPの中島裕翔ら「2列目のメンバー前に出てきがち説」も立証された。思いがけないタイミングで童心に返ったアイドルの姿がみられる動画だった。耳馴染みのよい楽曲と手順をわかりやすく織り交ぜ、楽しく誘導してくれる世界観は、さすがジャニーズクオリティ。石けんで手を洗うことは実行していたものの、ここまで念入りに洗っていなかったとハッとさせられた。

 また、手作りマスクのコーナーでは、メンバーカラーをデコレーションしたA.B.C-Z・五関晃一、アップリケをつけたキュートすぎる山下智久、作る前から楽しくなった関ジャニ∞と、こちらも個性溢れるコーナーとなった。

 計4日間に渡るライブ配信。これが全て無料公開とは信じられないほどの豪華ラインナップだった。さらに、各日のパフォーマンスの模様がYouTubeにアーカイブとして残されている(4月1日時点)。初日分の470万回再生を筆頭に脅威的なスピードで各動画が再生されており、この配信の注目度の高さがうかがえる。コメント欄には外国語での書き込みも目立ち、彼らが日本国内はもちろん世界へ放ったエンターテインメントのパワーは確実に届きつつあるようだ。

 公演が相次いで休止になるなど混乱をきたしていたであろう最中でも、状況を鑑みて自分たちにできることはないかと立ち上がり、元気に顔を揃えてくれたアーティスト。それを支えてくれたスタッフに改めて感謝したい。こうした取り組みや心意気に触れるたびに、ジャニーズを応援していることが誇らしくなるのだ。

■柚月裕実
Web編集者/ライター。企画、担当編集、取材・執筆してます。
日本の男性アイドルの頑張りを見ては涙する30代。
始まりはSMAP中居さん。 KAT-TUN、NEWS中心の事務所担。年中HDDの整理と原稿書きに追われています。

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