Girls²、なぜ同世代やキッズの憧れの的に? 新時代ガールズパフォーマンスグループとしての強みを分析

 メンバー全員が、LDHが監修する芸能スクールであるEXPG出身であるため、パフォーマンスの安定感は他の女性グループを凌駕している。彼女達のそのパフォーマンス力に驚かされたのが「恋するカモ」のMVだ。耳に残りやすいキャッチーさとキュートさを備えた同曲のMVは、カラフルな世界観でティーン世代ならではの“カワイイ”が凝縮されており、視覚的な可愛さと非現実感、親近感のバランスなど女の子が惹かれやすいポイントが散りばめられている。9人という大人数で息を揃えたキレのあるダンスは、綺麗でしなやかな部分と、ダイナミックな部分のコントラストが印象的な仕上がりになっている。同MVはすでに100万回再生を達成しており、その人気ぶりも十分にうかがえる。

Girls² - 恋するカモ Dance Performance Video YouTube ver.

 また、Girls²のパフォーマンスにおいて、その等身大でありのままの姿も魅力の一つと言えるだろう。ハイレベルなダンスと歌唱のスキルを持ちながら、「かっこよさ」と「かわいさ」の両面をしっかりと見せることで同世代やキッズの憧れを掴んだのではないだろうか。

 日本人離れしたスケールが持ち味であるLDHグループだが、Girls²も先輩グループでありメンバーの憧れの存在でもあるE-girlsの系譜やEXILE TRIBEの伝統を継ぎながら、さらに『ガールズ×戦士』ドラマシリーズから培われているオリジナルの個性を追求しながら活動していくこととなるだろう。また、グループとしては結成約1年ということもあり、これからさらなる伸びしろを期待させ、その成長を見守りたくなる魅力も兼ねている。“ガールズパフォーマンスグループ”として、これからも磨きをかけてパワーアップしていく姿を期待したい。

 すでにグループとして勢いがありながらも、今回映画の主題歌に抜擢されたことはGirls²の知名度の上昇につながっていくだろう。キッズ発信の盛り上がりということもあり、その後のヒットを期待できるだけでなく、パフォーマンスには大人にもハマるカッコいい要素も取り込まれているGirls²。フレッシュな魅力と安定感のあるパフォーマンス力を兼ねた彼女たちに世代を問わず注目が集まるに違いない。高いパフォーマンス力を武器に小・中学生のみならず、幅広い層からの支持を得ていくことだろう。まずは4月にリリースされるミニアルバムを楽しみに待ちたい。

■momotoxic
ブロガー。自称”楽曲派”。Twitter:@momotoxic1006

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