佐藤結衣の「K-POPメンバー図鑑」Vol.2
東方神起 チャンミンが元祖にして最強の“マンネ”である理由 努力で手にした歌声と失われぬ親しみやすさ
ユンホへのブレないリスペクト
気持ちいい毒舌っぷりが注目を集める一方で、その独自の言葉選びはチャンミンの大きな魅力。ユンホと2人体制での再スタート、兵役を経ての再始動……彼らの15年にも及ぶ歩みには、大きな試練が度々やってきた。だが、どんなに環境が揺れても、チャンミンのユンホへのリスペクトはブレない。
ファンの前で読み上げられた手紙では「世界最強ビジュアル ダンシングマシーン・ユンホヒョン(兄さん)へ」とユーモアを交えながら、「ヒョンは本当にすごい。ヒョンは本当にカッコいい。ヒョンのその情熱、恐ろしいほどの熱い気持ちは他の追随を許さない。ぼくが好きになるしかないヒョンだよ」と畳み掛ける。(参照:東方神起ファンミで披露のユンホとチャンミンの手紙全文公開)
ユンホが弱ったときには「ヒョンを見つめているたくさんの人に、なぜヒョンがすごいのか見せて。俺がユノユノだ、俺を見ろ! 自尊心が低くなる必要ないですよ。なぜなら、ユノユノだから」と鼓舞したこともあった。またユンホの存在を「僕の人生の半分を覚えてくれている人です」と、ありきたりではない言葉で表してみせる。(参照:東方神起が『 VOGUE JAPAN』に語った、長い道のりの果てにあった新たなスタート)
この決してブレない言葉、そして迷いのないまなざし。チャンミンの強さが、ユンホを何度も立ち上がらせてきた。ユンホにとって今、チャンミンは正しい方向を示してくれる「羅針盤」だという。自己研鑽に余念がなく、兄と慕うメンバーの力を信じて疑わず、そして愛情を注いでくれるファンにはちょっぴり頑固で愛らしい。そんな存在が近くにいたら、どんなに心強くて、張り合いがあって、誇らしいか。それは、ユンホだけではなくファンも同様だろう。
周囲から愛情を受け、その恩恵を成長を持って返していく“マンネ“の存在は、グループの実力を底上げするキーパーソンとも言われている。魅力的なグループは、“マンネ“が魅力的と囁かれるのも納得だ。元祖・最強マンネのチャンミンが見せる進化、そしてとどまることを知らない東方神起の伝説的な活動を、今後も楽しみにしている。