大原櫻子、BiS、NakamuraEmi、リーガルリリー……女性アーティストの最新作から読み解くメッセージ

 現在進行形の洋楽テイストを取り入れた大原櫻子のニューアルバム、昨年“第3期”に突入し、アイドルシーン、ロックシーンの両方で激烈な存在感を発揮しているBiS。際立った才能やスタイルを持った女性アーティストの4作品から、そこに込められたメッセージを読み解く。

大原櫻子『Passion』

 ギターロックとEDMが融合した元気いっぱいのアッパーチューン「Amazing!」、オルタナR&B、エレクトロを取り入れたトラックと自由なラインを描くメロディが印象的な「Special Lovers」、水野良樹(いきものがかり)の提供による王道のJ-POPバラード「きらきらきら」、一青窈が作詞を担当し、大切な人との別れを予感しながら、“つながっていたい”という思いを綴った「電話出て」。1年7カ月ぶりとなるオリジナルアルバム『Passion』で大原櫻子は、彼女自身の音楽的モードを反映させながら、シンガーとしてのポテンシャルをより奔放に発揮してみせた。ポジティブな手触りの楽曲だけはなく、憂いや切なさを描き出す表現力もアップ。全編から感じられる、歌うことへの情熱こそが本作の魅力であり、最大のメッセージだろう。

大原櫻子 – Amazing! (Teaser)
BiS『LOOKiE』

 2019年8月にデビューした第3期BiSのメジャー2ndアルバム『LOOKiE』サウンドの基本は90年代のメロコア。鋭い疾走感とともに突き進むビート、激しく歪みまくったギターサウンドを全身で受け止めながら4人のメンバーは、アイドルシーンで活動を続けることへのキツさ、儚さ、素晴らしさをどこまでもエモーショナルに叩きつけている。ハードコアパンクとスカコアを融合させ、〈逃れられない/要するにだるいんだ〉と叫ぶ「TRAP」、暴れまわるピアノ、踊り倒すメロディ、“ガンガンやれ!”と本能丸出しの歌詞がぶつかり合う「KISS MY ASS」など新たなライブアンセムもたっぷり。ここまで徹底的に振り切りながら、聴き応えがめちゃくちゃポップであることにも驚かされる。

STUPiD (NEW TYPE Ver.) / BiS 新生アイドル研究会 [OFFiCiAL ViDEO]

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