新しい地図にとって2020年は転機の年に? 元旦の『ななにー』で見えた変革の兆し

 2019年は、芸能界に激震が走った年だった。3人を含めた多くのアイドルたちを育てたジャニー喜多川氏が天へと旅立ち、今田が話したように吉本興業の体制も見直されることとなった。渋谷スクランブルスクエアの展望台から見える東京は、数十年前に焼け野原になった場所とは思えない。それほど、この数十年で多くのものが築かれた。何もなかったところから創り上げた偉大な先人たちがいて、その出来上がったものの中でもがく次の世代がいて、時代の流れとともに柵を壊し新たな価値を生み出そうと動き出す世代もいる……そうして歴史は紡がれていくのだと、改めて東京の風景を前に思い知らされる。

 2020年は、さらに何かが変わっていく予感がする。慎重に行動していた時期も、きっといつかは笑い話になる。落ち込んだときを乗り越えた思い出話も、次に落ち込んだ誰かを救うヒントになる。SMAPという名前を出したら気まずいと思われていた日々が、漫才のネタになったように。香取が木村拓哉主演のドラマ『グランメゾン東京』(TBS系)のポーズを取ることで拍手が沸き起こったように。草なぎが『笑ってはいけない』で執拗に中居正広の名前を出すことでお茶の間に笑いが起こったように……日々は少しずつ変わっていく。

 望む未来を創るには、時間がかかるものだ。だが、願い続けることで、少しずつ着実に何かが変わっていくのだと、彼らの歩みを見ていると実感する。ゲッターズ飯田いわく、2020年の香取は「長い闇が終わり、やっと芸能人としての運を使いだす年」だそうだ。2022年、2023年にはより大きなことが始まる、とも。稲垣も「新しいチャレンジの年」、草なぎも「満足の1年」と太鼓判を押された。驚きながらも、どこか思い当たる節があるような表情の3人。新しい年、彼らのさらなる飛躍に期待しながら、私たちも新たな時代を創る一員として、一緒に大きな地図を広げていこう。

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