日向坂46 佐々木久美&齊藤京子&加藤史帆が語る、『紅白』初出場も決めた2019年の躍進「真の意味で“坂道グループ”になれた」

昔はどこでどう頑張ればいいのかわからなかった(加藤)

ーー後輩だけでなく、1期生である皆さんもこの1年で成長できた部分がたくさんあると思うんです。そういう自己評価的なところはいかがですか?

加藤:昔の自分だったら、例えば専属モデルもそうだし、ひとりでバラエティ番組に出演するとか絶対に無理だしできないと消極的だったんですけど、今はそういうことをやらせていただけるチャンスが増えたことで、昔よりも強くなれたと思います。本当に180度変わりました。

ーー環境がどんどん変わっていくことに順応しようと必死で、結果として成長できていると。

加藤:そうですね。昔は頑張りたくても、どこでどうやって頑張ればいいのかわからなかったこともあったんですけど、今はそうやって頑張らなきゃって思えることがたくさんあるので。そういう気持ちって成長するのにすごく大事だなと思うので、そんな成長の場をたくさんいただけていることが本当にありがたいです。

佐々木:今年はグループとしても個人としても、すごくいろんなことに挑戦させていただいたんですけど、1年があっという間すぎたので、そのときどう感じていたかもあまり覚えていなくて……もう少し噛み締めながら毎日過ごせばよかったなと最近思うんです。

齊藤:私は個人的なことになっちゃうんですけど、夏に舞台『サザエさん』をやらせていただいたことが本当に大きくて。日向坂46からひとりで舞台に出演することも初めてだったし、しかも共演者の方のレベルが違いすぎて……藤原紀香さんと一緒に舞台に立たせていただいて、演技がどうこうというのももちろんあるんですけど、生き方とか仕事に対する熱とか演技以外にもいろんなことを学ばせていただいたんです。間近で藤原紀香さんや松平健さんと接することができたのは、本当に大きな経験になりました。

ーーでは、単独デビューや紅白などを除いて、グループ・個人問わず印象に残ったトピックを挙げるとしたら?

齊藤:私はやっぱりダントツで舞台『サザエさん』ですね。まさかお会いできるなんて思ってもみなかった方々ばかりだったので、本当に貴重な経験すぎて。今年そんなにも素晴らしい経験をさせていただいたので、逆に来年の目標をどう考えていいかがわからないんです。最近の取材でも「来年はどういう年にしたいですか?」と聞かれたときに、「今年を上回りたい」というのはもちろん考えるんですけど、あの舞台を上回る経験ってなかなか思いつかなくて……それくらい大きな経験でした。

加藤:私はハッピーなことではないんですけど……メンバーの卒業は大きな出来事でした。しかも、その出来事をきちんと消化する時間がないほどめまぐるしい日々だったので、そこを乗り越えたことでみんな一段と強くなれた気がするんですけど……やっぱり卒業者は初めてだったので悲しかったです。

ーーそこを経験するスピードも、グループとしても早かったですものね。

加藤:日向坂46としては早いんですけど、けやき坂46から考えると3年ぐらい経っていて。でも、そこまで誰も卒業せずに頑張れたし、デビューは全員でできたので、そこは本当に誇りです。

佐々木:私はデビューのときのライブ(3月5、6日に横浜アリーナで開催された『日向坂46 デビューカウントダウンライブ!!』)は、今でも景色が焼き付いています。特に、けやき坂46としてライブ前半を行って、後半に日向坂46として改めて「Overture」のあとに出ていくんですけど、「Overture」が流れている間、私たちはスクリーンの後ろにいて、そこが開いたときの景色は本当に忘れられなくて。大変なことがあってもあの景色を思い出したら頑張ろうと思えるぐらい、印象的な瞬間でした。

もっと自信を持って発信していいんだ(佐々木)

ーーデビューからまだ1年経っていませんが、年の瀬に『レコード大賞』ノミネートや『紅白』初出場など、ちゃんと評価が伴った1年でもあったのかなとも思います。

佐々木:本当に勢いとスピードがすごかったので、観てくださっている方がどう思っているのか、私たちはどう思われているのがわからないまま走ってきていて。デビューからチャート1位をいただいたり、いろんな記録を達成したものの、評価というのが全然わからなくて、そこに対する自信がまったく持てなかったんです。でも、紅白に出させていただくことが決まったりレコード大賞にノミネートしていただいたりして、もっと自信を持って発信していいんだと改めて思えるようになりました。

ーーなるほど。2020年にはデビュー2年目に突入しますが、グループとしては1年目とは違うものが求められることも多いでしょうし、同じことを経験したとしても1年目とは違った視点で接することができるようにもなるかもしれません。デビュー2年目の日向坂46は何を目指していきましょう?

齊藤:まず、改名して日向坂46になって、やっと乃木坂46さんや欅坂46さんと同じ土俵に立つことができるようになった1年だったので、来年は少しでも乃木坂46さんと欅坂46さんに近づけるようになりたい。この1年で真の意味で“坂道グループ”になれたので、2年目は先輩たちとの距離をさらに縮めていけるよう頑張りたいです。

ーー末っ子よりは先輩グループと肩を並べられるようになりたい?

齊藤:でも、末っ子と言われるのもうれしいんですよね(笑)。だって、乃木坂46さんと欅坂46さんの妹グループなんですから。それでも、目標だけは高く持ちたいなと。

加藤:正直、日向坂46はまだ乃木坂46さんと欅坂46さんのおかげでいろんな場所に出させていただいているという気持ちが強いので、もっと日向坂46のことを知っていただけるように頑張りたいです。やっぱりアイドルなので歌とパフォーマンスをもっと頑張って表現力を向上させたいし、歌番組に出たときに「日向坂46っていいな」と思ってもらえるようなパフォーマンス力を、来年はもっと追求していきたいです。

佐々木:まだまだ坂道グループといっても「あ、また新しいグループが出てきたんだ」ぐらいだと思うんですけど、そうじゃなくて日向坂46ってこういうグループなんだってたくさんの方に知っていただきたいです。あと、大きな目標ですけど、いつか日本だけじゃなく世界に向けた活動もできたらいいなと思います。

ーーそれこそ乃木坂46さんは海外公演も増えていますし、日向坂46でもそういう機会があったらと。

3人:やりたいです!

ーー「日本のアイドルはすごいんだぞ!」ってことを海外に発信するチャンスですものね。それこそ日向坂46は歌やダンスはもちろん、バラエティ方面やレギュラー番組『日向坂で会いましょう』でもたびたびチャレンジしている野球もありますし。

加藤:なので、野球も引き続き頑張ります(笑)。

(取材・文=西廣智一/写真=三橋優美子)

■リリース情報
日向坂46 3rd SG『こんなに好きになっちゃっていいの?』
発売中
初回仕様限定盤TYPE-A:
CD+Blu-ray ¥1,900(税込)
初回仕様限定盤TYPE-B:
CD+Blu-ray ¥1,900(税込)
初回仕様限定盤TYPE-C:
CD+Blu-ray ¥1,900(税込)
通常盤:
CD only ¥1,100(税込)
※消費税法改正に伴い、新しい消費税率(10%)に準じた価格でのご案内。

4thシングル『タイトル未定』
2020年2月19日(水)発売
初回仕様限定盤TYPE-A CD+Blu-ray
¥1,727(+税)
初回仕様限定盤TYPE-B CD+Blu-ray
¥1,727(+税)
初回仕様限定盤TYPE-C CD+Blu-ray
¥1,727(+税)
通常盤 CD only
¥1,000(+税)

■ライブ情報
日向坂46『春のアリーナツアー2020(仮)』
2020年3月18日(水) ・19日(木)
広島:広島サンプラザホール
2020年3月31日(火) ・4月1日(水)
福岡:マリンメッセ福岡
2020年4月10日(金)・11日(土) ・12日(日) 
大阪:丸善インテックアリーナ大阪
2020年5月8日(金) ・9日(土)
群馬:Gメッセ群馬
2019年5月12日(火) ・13日(水) ・14日(木)
神奈川公演:ぴあアリーナMM

■ドラマ情報
日向坂46主演ドラマ『DASADA』
2020年1月15日(水)24:59〜日本テレビ放送スタート

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