Jewel×ダンサー KANATA 特別対談 J☆Dee’Z時代からの変化と新たに挑戦する表現「ダンスに対する考え方が変わってきた」

Jewel×ダンサーKANATA特別対談

バスケットコートでパフォーマンスすることを一番に考えている

MOMOKA

ーー「前へ」で3人のポテンシャルを知って、「夢が夢じゃなくなる日まで」を作るにあたって、大きく変化した部分はありますか?

KANATA:かっこよさもあり、ちゃんと3人の可愛さも出る、という振付を意識して作りました。

ーー3人に振りを伝える上で、言葉にして意識してもらった部分は?

KANATA:結構あると思うんですけど……何て言ったっけ?(笑)。

Nono:首の角度はかなり意識するように言われました。あと、「手を伸ばし切るところはしっかり伸ばす」とか、流れてしまわないように、1つ1つの動きをしっかりやりきってから次に動く、というのはめっちゃ意識しました。

MOMOKA:あと、練習の時にKANATAさん単体の映像と私たちが一緒に踊った映像を見て、何か迷ったら絶対KANATAさんに合わせる、というやり方を教えてくださって。

ami:あと、AメロやBメロは落ち着いてるけど、スポーツのエモさは動きでちゃんと伝えるようにしよう、というようなことを言っていただきました。

ーーAメロは手の動きが中心で、はっきり分かりやすく動いていますね。表題曲は、Wリーグ(バスケットボール女子日本リーグ)の公式応援ソングになっています。振付の上でそういった情報は入れているのでしょうか。

KANATA:そこはあえて入れないようにしました。

ami:今までは、バスケットボールだからボールをつくとか、シュートをするみたいなギミックを振付に組み込んでいたんですけど、今回はそういう要素を入れるというより、バスケットボールのコートでパフォーマンスすることを一番に考えています。2番のAメロは上から見ても綺麗に見えるようなフォーメーションだったり、ライブハウスじゃ難しい横幅の広い動きを入れてみたり。

Nono:バスケの試合会場でサポーターの皆さんと一緒に盛り上がれるように、2サビ、3サビは手を挙げる振付にしていただきました。

ーーサビに関しても、これまでのJ☆Dee’Zであればタオルを回すタイプの曲ですが、そこも変えてきているなと思いました。

ami:ライブとレコーディングではハモのラインも変えているんです。例えばライブバージョンの1番のサビは、伝えたい部分にピンポイントでハモを入れて、ダンスに力を発揮できるようにしています。2番と3番のサビはまるまる盛り上げに徹するような振付にしていて、ハモも三声で全部入れています。これは今まではなかった構成ですね。

3人は頑張り屋さんなので、まだまだ上に行ける

KANATA

ーーカップリングの「I’m with You」を含め、これで3曲の振付を担当したわけですが、ここまでやってきたからこそ見えた3人の成長とは?

KANATA:毎回ちょっとずつ成長している姿をハッキリ感じますし、私が教えたこともしっかり吸収して、自分たちで噛み砕いてくれていて。合わせようという段階でしっかり揃えてくれているから、「もう何も言うことないな」と思ったこともありました。

Nono:一度振り写しをしてもらって、次の日にみんなで自主練をしながらKANATAさんの動画を見る。その次の練習でKANATAさんに見てもらった時に、「いいじゃんよくなってる、練習したね!」と言われると、すごく嬉しくなるんです。

ーーあと、振付が終わったあともひと月に数回、KANATAさんのプライベートレッスンを受けているようで。

MOMOKA:先日YouTubeに上がったダンスの映像があるんですけど、それもレッスンでやった振付なんです。

ami: 1カ月かけて練習したし、せっかくだからアップしようと(笑)。

ーーレッスンの内容は、基礎を一から学ぶというものなんですか?

MOMOKA:そうですね、本当に基礎練です。

Nono:体幹を鍛えたりもしてます。

ーーそうやってこのタイミングで基礎を学びなおしてみて、新たに気づいたポイントは?

MOMOKA:基礎の部分が鈍ってきていると感じていたので、改めてレッスンをした時に「あー、私ここが足りないな」とか「もっと追求したらかっこいいけど、今は体が追い付かないな」と感じることができました。

ami:基礎練でも、意外にできていない部分もあるんです。それが再確認できる良い機会になりました。

ーーもし次にJewelと一緒にやるならこういう曲を! というリクエストはありますか?

KANATA:いっぱいありますね。もっとダンスができると思うので、しっかりと鍛えていきたいです。3人はすごく頑張り屋さんなので、まだまだ上に行けると思うんですよ。

ami:KANATAさんと出会ってから、ダンスに対する考え方が変わってきました。過去の曲も同じように見直したいという気持ちも出てきているので、細かくチェックして、揃えていく作業もしています。

Jewel " 白日" -King Gnu Cover- / Dance Practice -Nono(Jewel) Choreography

ーー先ほども話題にでましたが、「ダンスプラクティスビデオ」についても聞かせてください。カバー曲として洋楽邦楽交えて披露していますが、こういったビデオを撮った上で気づいたことは?

Nono:MVだったら1曲丸ごとの尺があって、カットもどんどん変わっていく必要があるんです。でも、プラクティスビデオはワンカットなので、揃っていない部分やダメな部分がそのまま見えてしまうんです。

MOMOKA:良くも悪くもごまかせないですよね。

Nono:だからプラクティスビデオを撮るまでは必死で。みんなでスタジオに篭ります。

ami:これから出す楽曲もいっぱい用意しているので、楽しみにしてください!

(取材・文=中村拓海/写真=林幸直)

■リリース情報
『夢が夢じゃなくなる日まで』
発売日:2019年11月27日(水)発売
価格:
・初回生産限定盤(CD+DVD) ¥2,000 +税
・通常盤(CD only) ¥1,136 +税

<CD収録曲(共通)>
M1:夢が夢じゃなくなる日まで
M2:I’m with You
M3:明日への手紙(カバー)
M4:前へ -Live at Voice JAM vol.2- 
※M1:バスケットボール女子日本リーグ“Wリーグ”公式応援ソング第三弾

<DVD収録内容(初回生産限定盤のみ)>
『10th Anniversary Party!!!』2019年6月13日@渋谷duo MUSIC EXCHANGE
M1. OPENING
M2. Let the music flow
M3. 君にStrike
M4.あと一歩
M5.Jewel-next story-
M6.前へ

■ライブ情報
『Jewel First Tour 〜Unveiling〜』
・2019年10月4日(金)17:30/18:00 仙台 MACANA
・2019年10月12日(土)16:30/17:00 岡山 IMAGE
・2019年10月14日(月)15:30/16:00 広島 セカンドクラッチ
・2019年10月27日(日)16:30/17:00 静岡 LIVE ROXY SHIZUOKA
・2019年11月8日(金)17:30/18:00 長野 CLUB JUNK BOX
・2019年11月10日(日)16:30/17:00 金沢 AZ
・2019年11月17日(日)16:30/17:00 大阪 心斎橋SUNHALL
・2019年12月7日(土)17:00/18:00 愛知 ボトムライン
・2019年12月14日(土)17:00/18:00 東京 品川インターシティホール
チケット一般発売中 9月14日(土)〜

■関連情報
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