IZ*ONE チョ・ユリ、アン・ユジン、チャン・ウォニョン……年少メンバーのアイドルとしての輝き
最年少のチャン・ウォニョンは2004年生まれの15歳。しかし『PRODUCE 48』では最終順位1位を獲得し、マンネ(末っ子)でありながらセンターの座を手にした。街でスカウトされてSTARSHIPエンターテインメントの練習生として1年2カ月を過ごした後に、『PRODUCE 48』に参加した。デビュー前から同じ事務所だったユニット・YDPPの「LOVE IT LIVE IT」MVに出演している。フレッシュで華やかなルックスと長い手足を生かしたパフォーマンスで、総合的な“アイドル力”は最も高いメンバーの1人であると言えるだろう。日本のファンがつけた「ノーベルアイドル賞」という呼び名は韓国でもしばしば引用される。最年少でありながらユジンと並ぶ長身と大人びたルックスで、成熟した女性がイメージされるようなコンセプトである楽曲のパフォーマンスも無理なくこなす。
一方、大人っぽいルックスに比べて性格は末っ子そのもので、年上のメンバー達に対して躊躇なく愛嬌を振りまいて甘えたり、いたずらを仕掛けたりという子供らしい純粋さと、感情が素直に表に出やすい、無邪気さの残るキャラクターのようだ。芸能活動に専念するため、今年の4月に通っていた中学校を中退して中卒認定試験を受けることが公式で発表された。
韓国では現在、過去の韓国内の全『PRODUCE』シリーズと『アイドル学校』などにおけるMnet制作の視聴者投票参加型サバイバル番組における投票操作疑惑が提示されており、警察の捜査によってすでにいくつかの疑惑が確定されたようだ。その余波を受け、番組からデビューして現在活動中のX1とIZ*ONEの韓国内での活動も制限されてしまっている。上映予定だった1stコンサートフィルムが日本でも上映中止になるなど、日本国内の活動にも影響が出始めている。しかし、デビューした参加者達のアイドルとしての輝きや、ファンと共有してきた時間は消えるものではない。今後の活動が悔いのないものになることを祈りつつ、このシリーズを締めたいと思う。
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■DJ泡沫
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