LiPPS、『シブヤノオト』に単独出演 『デレステ』から誕生したユニットの魅力を改めて紐解く
たとえば、同シリーズのファンであり、楽曲提供も行なっているクラムボンのミトは、楽曲について「最近は石濱くんの作った『Tulip』に衝撃を受けたんですけど、この曲は『今日日、アイドルアニメコンテンツにここまでエレクトロクラッシュを入れるのか!」というくらいのファンキー度で……」と、自身もベーシストであるがゆえの着眼点から絶賛している。(参考:クラムボン・ミト×『アイマス』サウンドP内田哲也が語る、アイドルアニメ・ゲームに“豊潤な音楽“が生まれる背景)
同じ対談でミトが指摘するように、『アイマス』楽曲の魅力はある種の揺らぎや生っぽさがグルーヴとして存在すること(対談内では「初期ハロプロ的な生感」という言葉も飛び出す)だったりする。そう考えると、異色のユニットではあるものの、「Tulip」のようにファンキーな楽曲がパフォーマンスされるというのは、作品の“個性“を理解してもらう入り口として、適切なキャスティングといえるだろう。
出演発表時の盛り上がりも凄まじいものだったが、ライブでも披露され、その度にダンスや歌も進化している5人と「Tulip」は、きっと『アイマス』ファン以外にも強烈なインパクトを残してくれるはず。少しでも心が動いたのなら、これを機に、まだまだ音楽面で進化し続ける同シリーズの他楽曲も聴いてみてほしい。
(文=中村拓海)