THE RAMPAGE、『THE RIOT』で目指した新境地 「無限大の可能性を感じてほしい」

THE RAMPAGEの新境地

岩谷「LIKIYAさんの振りは、みんな体に染み付いてます」

山本彰吾、吉野北人、陣、 与那嶺瑠唯

――「FIRED UP」も同じく、『HiGH&LOW THE WORST』の劇中歌として使われていますね。ボーカルチーム代表の壱馬さんはどんなモードでレコーディングに臨みましたか?

川村:撮影前にレコーディングした楽曲ですが、映画の中で使われるということは知っていましたし、主題歌の「SWAG & PRIDE」と同じくらい思い入れの強い曲ではあります。演じる側として「こういうシーンでこんな風に使われるんじゃないか?」と、ストーリーのイメージと照らし合わせながら、そこに合わせて気持ちを作ってレコーディングに臨んだのは覚えています。「SWAG & PRIDE」とテイストは近いけれども、ライブで披露するときにはセットリストの中で全然別の場所に組み込まれるような立ち位置の違いはあると思いますね。

与那嶺:この曲の振付はLIKIYAさんです。僕らの楽曲の振付をメインでやってくださっているので、やっぱりTHE RAMPAGEのダンスの王道的なニュアンスがあって、みんなすぐ振りが入ったもんね?

全員:(大きくうなずく)

岩谷:LIKIYAさんの振りは、みんな体に染み付いてますからね。「ああ、今回はこうくるんだ!」とか思いながら。

藤原:しかも映画の喧嘩のシーンで流れる楽曲なので、「SWAG & PRIDE」とはまた違った勢いを感じながらパフォーマンスできました。

――映画とのコラボ楽曲と通常のオリジナル曲で、向き合う感覚に違いはありますか?

陣:この2曲は映画のために書き下ろしていただいた楽曲なので、オリジナル曲の“自分たちだけのもの”という感覚とは少し違うかもしれないです。しかも『HiGH&LOW』と歴史のある『クローズ』『WORST』のコラボ作品に、まだまだ新参者の僕らが参加するということで、責任重大だと受け止めていて。ボーカル3人の歌声が入った音源を聴いて、「これはカッコいいものに仕上げないとな」とも感じました。3人が力強い歌で表現した世界を、僕らパフォーマーチームは体で表現するので。

LIKIYA、岩谷翔吾、武知海青、神谷健太

――シングル『WELCOME 2 PARADISE』収録の「Nobody」でも挑戦されていましたが、「All Day」は完全英語詞の新曲ですね。

陣:いわゆるJ-POP的な楽曲だと僕らが日本人だからかもしれないですけど、歌詞がまず入ってきやすいと思うんですよ。でも、この曲みたいに最初から英語で歌うことを想定して作られた楽曲は、歌とサウンドが耳にダイレクトに入ってくるなと感じました。

川村:僕は英会話を9年くらいやってきたので、発音には少し自信があって。他の日本語詞の曲の中でも、英語が混ざってくる部分は日本人が歌ってるとわからないように絶対したいと考えてレコーディングやライブにも臨んでいますね。

――確かに発音の部分でも完成度は高いなと感じました。振りはもう固まっているんですか?

陣:振りはこれからで、誰が付けるかもまだ決めていないんです。前回の「Nobody」ではLIKIYAさんが一番英語が話せるということもあって、歌詞の語感やニュアンスに合わせた振りを作ってもらいました。こういう楽曲を自然に見せられるのも僕らの強みだなと思っているので、早く仕上げてライブで披露したいですね。

――そして先行試聴でも好評だったAva1anche作曲のリード曲「Move the World」はレゲエベースですね。今やTHE RAMPAGEといえば同じくAva1anche作曲の「LA FIESTA」や「Fandango」などレゲエ~ラテンのエキゾチックなフレイバーの楽曲が代表曲になりつつあります。

THE RAMPAGE from EXILE TRIBE / Move the World (Music Video)

陣:ファンの方の反応も毎回すごくいいですし、こういうサウンドがTHE RAMPAGEのスタイルと相性いいのかな? というのが、今回で確信に変わった感じはあります。日本ではがっつりレゲエをやっているアーティストの方もいますが、こういう形でエキゾチック感を押し出すアーティストは少ない印象があるので、これも僕らの一つの強みと言えると思います。この曲はメロとサビの印象がまったく違っていて、さらに音サビもあるので、1曲の中でいろんな見せ方ができて。人数が多くてボーカルも3人いるTHE RAMPAGEにはもってこいだなと思いますね。

川村:この曲、踊っててすごく楽しいんですよ。「SWAG & PRIDE」では、ボーカルは完全に踊らないで歌とアクションだけでストレートに勝負する形にしたんですけど、この曲は16人全員でバキバキに踊ろう!というのがテーマで。MVの映像をチェックしたら自分たちでも驚くレベルでバッチリ振りが揃ってましたね。瑠唯さん、拓磨くん、樹とやましょう(山本彰吾)という、これまでの最多人数で振付していて。

陣:ざっくりいうとメロの部分が樹とやましょうで、サビと音サビが瑠唯、拓磨です。

藤原:メロの部分でいうと、これまでのTHE RAMPAGEの曲はメロからガツガツ踊る&細かい振りが多かったんですが、この曲では16人でゆっくり動いたり、シンメで動くという、今までにない見せ方を考えて作りました。

与那嶺:サビ&音サビの部分は、タイトルを反映できるようなものにしたいと思って。シンメの振りを多く作って、“世界を動かす僕ら”と“世界を移ろう僕ら”という二面性を表現しています。あとサウンドがレゲエテイストということで、トレンドを意識した動きや、みなさんが真似しやすそうな動きも取り入れつつ。曲自体にすごく中毒性があるので、ダンスもそれに負けないように構成を考えています。

武知:サウンド的に展開がいろいろあるように、ダンスの面でもいろんなジャンルの振りと展開が詰め込まれているので、最初に踊ったときの感想は「難しい!」の一言でしたね。空気感やテクニカルな部分も一瞬で切り替えなければいけない場面も多いので、すごく集中して踊っています。

岩谷:そんなに激しい曲調じゃないんですけど、インナーからカロリーを燃焼する感じの動きがふんだんに盛り込まれているんですよね。レゲエテイストのサウンドに合わせて、レゲエを踊るときに使われるガンフィンガー(手を銃の形に構える動き)が盛り込まれていたり、そのカルチャーへのリスペクトを込めた振付なので、ダンサーの方々にも胸を張って見てもらえるのかなと思います。

龍:大きい振りも多いんですけど、実はTHE RAMPAGEの楽曲の中でも全員のグルーブをしっかりそろえないと散漫な感じになってしまいそうな、意外と繊細な振りだったりもするんですよ。なのでみんなで意識して楽曲に込められたバイブスをしっかり出せるように……引き続き練習したいと思います。

全員:(爆笑)

陣:向上心は大事だから。完成度高めていこう!

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