『すとろべりーめもりーvol.9』レポート

すとぷり、リスナーと“一生忘れられない思い出”作る 熱い思いも語った初の全国ツアー最終公演

 すとぷりが、福岡公演を皮切りに6都市11公演に渡って開催してきた初の全国ツアー『すとろべりーめもりーvol.9』のファイナル公演を8月25日、幕張メッセイベントホールで開催した。

 2016年6月4日に結成されたすとぷりは、“歌ってみた”動画の投稿、ゲーム実況の配信などそれぞれに異なる活動をおこなってきた、さとみ、ジェル、ころん、ななもり。、莉犬、るぅとの6人からなるエンタメユニット。9月には、埼玉・メットライフドームでの2DAYSワンマンライブの開催を控えるなど、人気絶好調の彼らだが、そこに至ったのは、毎日の動画投稿、リレー生放送、イベント開催など、愚直な努力の積み重ねがあるからこそ。そのことはこの日のライブでも明らかだった。

 オープニングムービーを経てから、花火や、ヨーヨー、西瓜など夏の風物詩のモチーフを取り入れた苺のステージセットのもとに、黒いスーツ姿のすとぷり6人が登場する。1曲目のレーザー光線が行き交うなかでの「GO GO CRAZY」に「Move on!」とクールなナンバーを歌い続けた後には「今日は楽しむ準備できてますか? ありがとー! 一生忘れられない思い出作りましょう!」とななもり。が告げる。前日の公演でもおこなったという手押し相撲選手権を、莉犬による、ひとり対戦から、るぅととジェルによる対戦に繋ぐと、負けたるぅとが、罰ゲームとして会場に向かって投げキッスする流れで「Aqua Kiss」へ。初の実写MVとなった「僕らだけのシャングリラ」では、ステージ上のスクリーンで展開されるMVを背景に息の合ったダンスを披露した。彼らのライブが熱気で満ち溢れているのは、耳馴染みのいい楽曲群とユーモアに富んだ人柄の親和性の高さからきているのだろう。誰もが虜になっていく。

 ここからは、ソロパート。真っ先に会場を青色に染めたのは、「敗北ヒーロー」でチャーミングな手振りを加えた、ころん。続くるぅとは、拳を振り上げながら「あの夏に陽を点けて」を声量いっぱいに届け、黄色い歓声を浴びる。イメージカラーが紫の、ななもり。は、パワフルに「ごめん。正直めっちゃ好き。」を歌うと、最後に「(歌詞に出てくる)猫はみんなのことだからね?」と微笑んだ。セクシーな歌声で「JUMP AND FLY」を披露したのは、オレンジ色のシャツを着たジェル。9月にリリース予定の初のソロミニアルバム『Memories』収録曲「恋をはじめよう」で会場をピンクに彩ったさとみの後には、「幕張、盛り上がってますかー?」と赤髪の莉犬。飛びっきりの愛らしさを添えて「君の方が好きだけど」を歌い上げる。

 続いて、莉犬、ころん、るぅとの“信号機組”が、コール&レスポンスを繰り広げた「道標」と、ななもり。、さとみ、ジェルの“大人組”が、肩を組みながら歌った「キングオブ受動態」を経ると、MCを挟み、ステージ上に設けられた2階部分で6人がまったりと座りながらのトークパート。「普段家で寝る時はどんな感じかやろうよ」と言うななもり。に、ころんが寝転がると、その上にメンバーが覆い被さり、下敷きになるころん。

 ステージにあるのは、リレー生放送時と変わらない自由な6人の姿。リスナーを喜ばせるためにおこなう全てのことは、全部自分たちで決めている、すとぷり。だからこそ、何をするにも、心から楽しんでいる様子を見せてくれるのだ。日頃からリスナーに対して率直に感謝を伝える彼らは紛れもなく、自分たちの気持ちにも正直に生きている。

 ここで苺模様の浴衣を着た6人が、「苺色夏花火」、巨大なバルーンが会場中を舞った「よさこいディスコ Party」といった夏の2曲と、「大好きになればいいんじゃない?」をもって本編を締めくくった。

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