ブルエン、KEYTALK、フォーリミ……ロックバンドが彩る2019年夏ドラマ主題歌に注目

 7月より放送が開始されている、夏の連続ドラマ。その主題歌に数多くのロックバンドの楽曲が起用されていると、かねてよりロックリスナーの間で高い注目を集めている。中でも『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』など夏に盛り上がるフェスシーンを毎年賑わせている、04 Limited SazabysやKEYTALK、そしてBLUE ENCOUNTなどフェス常連組のバンドの楽曲の起用は、フェスシーンへの注目度の高まりとともにロックキッズ、ライブキッズの間では大きな話題となっている。

 三浦春馬主演ドラマ『TWO WEEKS』(フジテレビ系)のオープニングテーマを手掛けた04 Limited Sazabysは、新曲「Montage」で未だかつてないほどスリリングな表情を見せている。ドラマ本編で使用されている音源では、低いギターのリフから始まるイントロが印象的。シリアスな印象ながらも伸びやかな歌メロが04 Limited Sazabys らしさを見せつつも、GEN(Vo/Ba)のロングトーンが活かされたエバーグリーンなボーカルには爽やかさと同時に揺るがない強さも感じられる。ドラマのオープニング楽曲として、物語を一服の清涼剤として彩りながらも本編への期待を高める起爆剤としての役割も果たす楽曲に仕上がっているようだ。

 さらに、KEYTALKは今回で4年目に突入した小泉孝太郎主演の人気シリーズ『警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~SEASON4』(テレビ東京系)の主題歌として、新曲「旋律の迷宮」を提供。ワウギターが絶妙に効いたイントロから始まる今作は、メンバーからの「KEYTALKでは珍しいミステリアスでかっこいいナンバーになっています」とのコメントからも想像できるように、謎めいた雰囲気とBPMを抑えたビート感が新鮮な仕上がりだ。コミカルさとミステリアスさの共存したドラマ本編のストーリーが、作詞作曲を手掛けた寺中友将(Vo/Gt)に与えたインスピレーションは大きいものだろう。また、近年メインコンポーザーの首藤義勝(Vo/Ba)が手掛けてきた楽曲に顕著な、抑えめのBPMとファンクやジャズなどの要素を取り入れたドープな表現が寺中に与えた影響も大きいことは想像に固くない。

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