スカートがバンドとして音楽を奏でる喜び 『トワイライト』ツアー最終公演を振り返る
アンコールでは、澤部がドラムの佐久間とともにNUMBER GIRLを筆頭に憧れのバンドが数々立った渋谷CLUB QUATTROのステージへの熱い思いを語り、テレキャスターで演奏したい曲として「君がいるなら」を披露。澤部はスカートの音楽は“贅沢品”であると前置きし、できれば昔の曲を録り直したいと今後の夢を語る。今の環境が当たり前ではないからこそ、やれることをやっていきたいと言い、スカートの活動を広げるきっかけになった曲「ストーリー」でこの日のライブを終えた。来年スカートは10周年を迎える。澤部のソロプロジェクトとはいえ、個のプレイヤーの集まりではなく、一つのバンドとして同じイメージを共有し奏でることの喜びを感じさせる演奏だった。
今年、スカートはフジロックへの出演を果たした。ライブはYouTubeでも生配信が行われ、ポップで爽やか、かつ熱量の高い演奏でRED MARQUEEのトップバッターを堂々と飾った。午前10時台という比較的早い時間にもかかわらず、配信のリアルタイムでは常時1万5千人の視聴者がスカートのライブを楽しんでいた(筆者もその中の一人)。そこには、渋谷CLUB QUATTRO同様、いきいきとしたスカートのメンバーの姿があった。今年の夏に澤部が目にした様々な景色も、いつかスカートの音楽を介して出会える日が来るのだろうか。
(取材・文=久蔵千恵/写真=廣田 達也)
■セットリスト
『スカート Major 2nd Album リリースツアー“トワイライト”』
7月19日(金)渋谷CLUB QUATTRO
<Helsinki Lambda Club>
M1. 何とかしなくちゃ
M2. ユアンと踊れ
M3. PIZZASHAKE
M4. lipstick
M5. 引っ越し
M6. Time,Time,Time
M7. Jokebox
M8. ロックンロール・プランクスター
M9. Skin
<スカート>
M1.四月のばらの歌のこと
M2.ずっとつづく
M3.ともす灯やどす灯
M4.視界良好
M5.遠い春
M6.高田馬場で乗り換えて
M7.さよなら!さよなら!
M8.セブンスター
M9.ハローと言いたい
M10.アンダーカレント
M11.CALL
M12.回想
M13.沈黙
M14.それぞれの悪路
M15.花束にかえて
M16.トワイライト
M17.あの娘が暮らす街(まであとどれくらい?)
M18.静かな夜がいい
En1.君がいるなら
En2.ストーリー
■リリース情報
『トワイライト』
6月19日(水)発売
初回限定盤(2CD)¥3,200+税
通常盤(CD Only)¥2,600+税
<収録内容>
1. あの娘が暮らす街(まであとどれくらい?)
2. ずっとつづく
3. 君がいるなら(映画「そらのレストラン」主題歌)
4. 沈黙
5. 遠い春(映画「高崎グラフィティ。」主題歌)
6. 高田馬場で乗り換えて
7. ハローと言いたい
8. それぞれの悪路
9. 花束にかえて(映画「そらのレストラン」挿入歌)
10. トワイライト
11. 四月のばらの歌のこと
<特典CD収録内容>※初回限定盤のみ
『トワイライトひとりぼっち』
収録楽曲全11曲の弾き語り音源を収録
<CDショップ購入者特典>
タワーレコード:『スカート カバー音源集"SINGS #C』収録曲:君は1000%
その他CDショップ:『スカート カバー音源集"SINGS #D』収録曲:ベルベット・イースター
■関連リンク
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