kolme MIMORI、“憧れのボカロP”DECO*27に初対面! 楽曲制作の裏側や音楽観を語り合う

kolme MIMORI、“憧れのボカロP”DECO*27に初対面! 楽曲制作の裏側や音楽観を語り合う

 kolmeのメンバーがアーティスト/クリエイターと楽曲制作やパフォーマンスについて語り合う対談連載。第3回目はkolmeのソングライティングを担当しているMIMORIをフィーチャー、5月に最新アルバム『アンドロイドガール』をリリースしたDECO*27を迎えての対談をお届けする。

 DTMを始めるきっかけとなり、様々な影響を受けてきたという憧れのアーティストを前に緊張しまくるMIMORIだったが、お互いの音楽観から恋バナまで多岐にわたる話題で現場は大きく盛り上がり、ラストには未来に向けた期待高まる約束も……! シンパシーを感じ合う2人のクロストークを堪能して欲しい。(もりひでゆき)

DECO*27さんの「エゴママ」に衝撃を受けた(MIMORI)

DECO*27×MIMORI

――MIMORIさんはDECO*27さんから影響を受けてDTMを始めたそうです。

DECO*27:ホントですか!?(笑)

MIMORI:ホントなんです(笑)! 中学3年生くらいの頃にボカロの曲をいろいろ聴いていた中でDECO*27さんの「エゴママ」に出会い、その曲調や歌詞、MVの雰囲気に「はーこれはヤバい!」って衝撃を受けたんですよ。そこから自分でも曲を作りたいって思うようになって。そういう意味でほんとに影響を受けているので、今日はめっちゃ緊張してます。基本、引きこもりのコミュ障なので(笑)。

DECO*27:あははは。うれしいですね。そういうきっかけになれたっていうのは。ただ、今回kolmeの曲を聴いてきたんですけど、どこに僕がいるんだろうっていう疑問が(笑)。

DECO*27 – エゴママ feat. marina

MIMORI:ホントに影響は受けてるんです。DTMを始めたきっかけっていうところと、あとは歌詞! DECO*27さんの歌詞って韻の踏み方がめちゃくちゃ素晴らしいし、普通じゃない単語の組み合わせをするじゃないですか。自分で作詞するときに迷ったらDECO*27さんの歌詞を見て刺激をもらうことも多くて。いつもどんなふうに作詞されてるんですか?

DECO*27:僕は曲先だからメロディの乗ったトラックを流しながら、母音だけで鼻歌を歌ってみるんです。そうするとメロディごとにハメたい母音が見えてくるから、それに合わせて歌詞を書いていく感じですね。単語の組み合わせに関しては、普段使いする言葉ではあるけど日常会話では組み合わせないっていうところをイメージして。僕はあんまり直接的で具体的な表現をしないことが多いので、そういう手法がちょうどいいというか。

MIMORI:耳心地はいいんだけど、「これってどういう意味なんだろう?」ってめっちゃ考えさせられます。いつも曲ごとに自分なりの歌詞の解釈を立てながら聴いてます。それがすごく楽しくて。

DECO*27:ガチな聴き方じゃないっすか(笑)。MIMORIさんは歌詞書くときどうしてます?

MIMORI:私の場合はアレンジまで出来上がったトラックに歌詞をつけていくんですけど、まず最初に曲から浮かんだイメージをイラストにするんですよ。ひとつの物語として。で、今度はそのイラストから見えてきた言葉を歌詞としてメロディにハメていく感じですね。言葉選びに関しては、私も一回聴いただけでは解釈できないようなものにするのがけっこう好きで。そこもDECO*27さんをはじめとするボカロ曲からの影響のような気がします。ただ、その歌詞を歌うのは基本、他のメンバー2人なので、解釈を共有するのがけっこう大変で。毎回、「ここどういう意味?」って聞かれるから、その度にLINEで説明したりしてます。

DECO*27:ちゃんと説明するんですね。

MIMORI:はい。めっちゃ長文になるから怒られますけど。「これどこまでスクロールすればいいの?」みたいな(笑)。DECO*27さんのように、響きにこだわりつつ、サウンドとしっかり一体化してる歌詞を書けるようになるのが今の目標ですね。

歌詞は見るものじゃなく聴くもの(DECO*27)

DECO*27:僕の場合、歌詞は見るものじゃなく聴くものだと思ってるんですよ。だからこそ曲に合った言葉じゃないといけないなって。メロディと歌詞がセットで、ひとつのフレーズとして聴き手の頭に残って欲しいという気持ちが強いから、そういう感想を言ってもらえるのはめっちゃうれしいです。

――では、DECO*27さんはkolmeの楽曲にどんな印象を受けました?

DECO*27:さっきも言いましたけど、僕の影響がどこにあるのかなっていうのをまず感じたんですよ。それについては今、ご本人に答え合わせしていただいたので全然大丈夫なんですけど、個人的にはむしろそこが見えなかったことにめちゃくちゃ喜びを感じたというか。

――影響を受けつつも、それがわかりやすい形としてそのまま楽曲に反映されていないことがうれしかったと。

DECO*27:そうそう。僕のことが好きで音楽を始めた人の場合、楽曲にそれが出ていることがほとんどなんですよね。それはそれでめちゃくちゃうれしい。ただ、だからこそ音楽の表現がそこまで重なり合っていないことをやっているkolmeのような存在がすごく新鮮でもあって。これからそういうスタンスの人たちがたくさん出てきてくれたらいいなって、ちょっと楽しみな気持ちも芽生えたんですよね。

kolme / The liar

 その上で楽曲に関して言うと、最新アルバム(今年1月リリースの3rdアルバム『Hello kolme』)の1曲目「The liar」と3曲目「Hello No Buddy」がめちゃくちゃ好きで。普段はあまり聴かないタイプの音楽性ではあるけど、サウンドも歌詞もスーッと耳に入ってきた。それはメロディと歌詞が違和感なくきれいにハマってるからだと思うんですよね。自宅でお酒を飲みながら聴いてたら心地良すぎてそのまま寝ちゃいましたから(笑)。

MIMORI:ありがとうございます! その2曲はどっちも私が作詞・作曲したものなんですよ。おっしゃっていただいたように、歌詞は音の一部になるように何度も何度も直して、こだわって書いたものだったのでほんとにうれしいです。頑張って良かった(笑)。kolmeの場合、歌詞や曲を他のメンバーに聴かせたときに、ボツを食らってしまうことも多くって。「これはやりたくない!」みたいな(笑)。だから曲作りはなかなか難しいんですよ。

DECO*27:それはツライ! ヘコむなー(笑)。

MIMORI:ただ、そうやって正直に意見を言い合えるからこそ、kolmeとしての軸をブラさずにいられるところもあって。「そこまで行き過ぎると私たちらしくないよね」とか「そういう曲はもうやったことがあるから違うとこを狙っていこう」とか、他の2人はいろんなアイデアをくれるんです。「こういう音使いはどう?」「このメロディめっちゃいいから聴いてみて」とか言って参考曲のURLが送られてきたりもするし。そこは3人でやっててよかったなって思いますね。

――kolmeは3人一緒に住んでるから、いろいろなアイデアを共有しやすいんでしょうね。

DECO*27:え! 一緒に住んでるの!? イヤになることはないですか?

MIMORI:全然大丈夫です(笑)。もう10年くらい一緒に活動してるから家族みたいな関係なんですよ。1人ずつ部屋があるから、基本的には干渉し合うこともないですし。楽しいですよ、シェアハウスは(笑)。

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