Leolaが語る、変わっていく自分と変わらない自分 全国ツアーと2ndアルバムに込めた決意

Leolaが語る、全国ツアーとALに込めた決意

変わらない私もしっかり表現することができれば

――そんなLeolaさんんから待望の2ndアルバムが間もなく届きます。どんな1枚にしようと思って制作に臨みましたか?

Leola:今年に入ってから制作に向けて動き出した形なんですけど、自分の中では平成から令和への改元がすごく大きな意味を持つことになったというか。5月1日に元号が変わった瞬間、心の中がザワザワし始めて、「私も変わらなきゃいけない」とか「強く胸を張ってもっと前に進みたい」という気持ちがすごく強くなったんです。なので2枚目のアルバムは、変わらないLeolaの芯はしっかり見せつつも、ちゃんと次を感じてもらえるような内容にしたいと思うようになったんです。

――なるほど。それが「Things change but not all」(=物事は変わっていくが、すべてが変わるわけではない)というタイトルにもかかっているわけですね。

Leola:はい。1stアルバム以降に発表した楽曲ではいろいろなチャレンジを見せられていたし、ちょうど髪の毛をバッサリ切ったタイミングでもあったので、私の変化は感じてもらえるはず。じゃあ、それに加えて変わらない私もしっかり表現することができれば、きっといいアルバムになるんじゃないかなと。そんな思いを込めてこのタイトルにしました。

――デビューから約3年を経て、自分の中で固まってきた“変わらない芯”とはどんな部分だと思いますか?

Leola:サウンド的にはさっきも言ったように、思わず空を見上げたくなるとか、自然の中に溶け込むような心地良い雰囲気っていうのがひとつの芯になってると思います。あとはポジティブであることかな。今回のアルバムに収録した新曲では自分自身のネガティブな面もさらけ出した歌詞がけっこう入っているんです。そこは今までになかった新しい面ではある。でも、ネガティブな感情を描いた上で最終的にはポジティブなところに着地するのが私らしさだと思うんです。日々を生きていればいろいろ大変なこともあるけど、私の曲を聴くことで「明日からも頑張ろう」と思ってもらえたら。

――ポジティブさはこれまでの楽曲でも大きな魅力になっていたと思うのですが、本作ではネガティブな面をも見せたことでよりリアルな、説得力のあるメッセージになっている印象があります。

Leola:そうだったら嬉しいです。今回のアルバムを作ってみて強く感じたのは、「私は特別じゃない」ということだったんです。今まではわりとニコニコして、ツラいところを見せていなかったけど、私も実はみんなと一緒です。家にいればいろいろな悩みが沸き上がってきて「はぁ……」って気持ちにもなるし、ちょっとしたことでヘコむことだってある。だからこそ、いろんな痛みをわかちあいながらみんなと一緒に前に進んでいきたい、もっとみんなの近くに行きたい……そんな思いを込めてアルバムを作り上げたし、これから先もそういう楽曲を作り続けていきたいと思います。そこがまた自分の芯になっていくように。

――そういうマインドの変化に何かきっかけはあったんですかね?

Leola:去年はわりと制作のほうが多くて、あまりライブができない時期が続いたんです。自分としてはライブをやりたい思いがあったけど、それがなかなかうまく伝えられず、どこかもどかしい気持ちになっていたというか。そのときに思ったんです。自分の見られ方とか、相手の顔色ばかり考えていないで、嫌われてもいいから正直にぶつかったほうがいいんじゃないかなと。今回のツアーはそうやって実現することができたものなんです。「絶対やりたいんです! やらせてください!」って、なりふり構わずお願いしたので(笑)。

――もしかすると、これまでのLeolaさんは本当の自分を隠してかっこつけていたところがあったのかもしれないですね。

Leola:だいぶありました(笑)。こういうイメージで見られたいという思いが強かったんだと思います。だから常にかっこつけて、ニコニコしているだけでした。でも、そんなありのままじゃない自分、かっこつけている自分が恥ずかしくなってきたところもあって。もちろんライブなどのパフォーマンス面でかっこつけるのは全然いいと思うんです。でも、歌詞であったり歌であったりという表現に関しては、もっとナチュラルであるべきだなと思うようになりました。今回のアルバム制作を通して、着飾っていた自分を解放できて本当に良かったと思います。今まではLeolaというアーティスト名と自分の本名の間にはしっかり線が引かれていたと思うんだけど、今はもうその垣根がなくなった気がします。今までの曲にも決して嘘はなかったけど、今の曲たちはもう「まんま私」が出ちゃってると思います(笑)。

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