新生Le☆S☆Caや新ユニット七花少女も初登場、『Tokyo 7th シスターズ』5周年記念ライブレポ

人気ユニットが次々と登場

 空栗ヒトハとフタバ(秋奈)の双子ユニット・KARAKURIが登場すると、会場は一気に沸き立った。近未来感とミステリアスさが同居した雰囲気が魅力的。デジタルサウンドとキャッチーなサビメロの融合が秀逸な「-Zero」では、魅惑的なフェイクを聴かせた。MCが苦手らしく、4Uのメンバーに一緒にMCをやってほしいと頼んだら「荷が重い」と断られたというエピソードトークでも盛り上げた。

 NI+CORAは、777☆SISTERSのムスビとセブンスシスターズのアレサンドラ・スース(大西沙織)のユニットだが、今回のライブ限定のスペシャルユニットとしてCi+LUSのマコトが代役を務め、イベントの目玉になった。「CHECK’MATE」はアグレッシブなロックチューンで、2人が歌うレア度などもあいまって観客を興奮させた。

 三姉妹ユニットのサンボンリボンは、「セカイのヒミツ」などを披露した。麦わら帽子を被り、衣装は夏のリゾート感たっぷりといった雰囲気。爽やかな海風を感じさせるような、煌びやかなさのあるポップサウンドに乗りながら、息ぴったりに歌声を響かせる3人をキラキラとしたライトが照らしていた。

 昨年は、ドラムの佐伯ヒナ(長縄まりあ)が、ポップコーンやドーナツを頬張りながら登場した3ピースバンドの4U。今年は、派手なサングラス姿でキメたり、ギター&ボーカルの九条ウメ(山下まみ)が、歯ギターを弾くパフォーマンスを魅せた。「ワタシ・愛・forU!!」では会場にクラップとかけ声が広がり、ウメと鰐淵エモコ(吉岡茉祐)が向かい合って演奏する熱い姿を見せ、「Lucky☆Lucky」ではヒナが自転車でステージを爆走して2人の元に駆けつけるという演出でも沸かせた。

 The QUEEN of PURPLEが登場すると、会場はパープルのペンライトの光で埋め尽くされた。センターステージにバンドセットが組まれ、ボーカルの越前ムラサキ(野村麻衣子)、ベースの瀬戸ファーブ(広瀬ゆうき)、ギターの堺屋ユメノ(山本彩乃)は、立ち位置を変えながら三方を囲む観客に向けて演奏を繰り出す。QOPは「KID BLUE~裸の王様~」などの5曲を熱く歌い上げ、観客はかけ声をかけながら身体を揺らす。単独ライブも成功させて勢いに乗るQOPのパフォーマンスとヘヴィなサウンドに観客は酔いしれた。

 本編の最後は、再び777☆SISTERSが登場して最新ナンバーの「NATSUKAGE -夏陰-」などを披露した。EDMのトラックと切ないムードが融合した楽曲に合わせ、観客は手を揺らしながら一緒に口ずさむ。そしてラストには、この日登場した35名全員がステージに現れ、777☆SISTERSの「STAY☆GOLD」を合唱した。疾走感のあるサウンドと共にエモーショナルさがあふれるこの曲が、イベント終演の名残惜しさも手伝って、観客の胸を締め付けた。

 1日目のCASQUETTE'S×七花少女のスプリットシングル、4U×KARAKURIのスプリットシングル発売決定の発表に続き、2日目には『Tokyo 7th シスターズ オリジナルサウンドトラック 2.0(仮)』の発売決定と、Tokyo 7th シスターズ 「EPISODE 0.7」前・中・後編 (仮)の制作決定が発表された。日々拡大するキャラクタービジネスにおいて、そのシーンを牽引し続けている『Tokyo 7th シスターズ』。止まることを知らない勢いに、ますます目が離せなくなるイベントになった。

■榑林史章
「THE BEST☆HIT」の編集を経て音楽ライターに。オールジャンルに対応し、これまでにインタビューした本数は、延べ4,000本以上。日本工学院専門学校ミュージックカレッジで講師も務めている。

Tokyo 7th シスターズ オフィシャルサイト

関連記事