V6 坂本昌行、嵐 大野智をも魅了する理由 “恩人”東山紀之から譲り受けた活動精神とは

東山紀之から坂本へのアドバイス

 大野が憧れの気持ちを寄せる坂本だが、デビュー前に一度ジャニーズ事務所を辞めた過去がある。退所後に、サラリーマンをしていたが、営業中に偶然にも電車内でKinKi Kidsの二人と遭遇。近況を聞かれるも、返答に困ったという。その後も、よく知るメンバーがテレビで活躍している姿を目にした坂本は、戻ることを決心。TOKIOの国分太一に連絡を取り、再びジャニーズ入りを果たした。

 復帰した坂本にチャンスを与えたのが東山紀之だ。歌も踊りも上手い坂本を評価。まずは東山の付き人として舞台に帯同、バックダンサーとして再出発した。ほどなくして、坂本は当時としては異例の24歳でV6のメンバーとしてデビューを飾った。2013年には恩人である東山と舞台『フランケンシュタイン』でダブル主演をつとめるまでに成長した。

 坂本は、付き人時代に、「タレントは普段の生活が如実に出るので、普段の生活はきちんとしろ」と東山から教わったという。私生活あっての芸能生活。あらゆる方向から視線を浴びる仕事の大変さを感じたエピソードだった。人柄が如実に出るのは言動や表情だが、アイドルには欠かせない歌とダンスも同様。メンバーが同じ振り付けで踊っていても、それぞれの個性や体の使い方などのセンスが滲む。言葉ではなく、全身で表現するその姿に惚れるのだ。大野もそんな坂本に魅了された一人だろう。

 今回の共演を誰よりも喜んでいるのは大野に違いない。ゲームに挑む中でどんな会話をするのか見ものだ。

■柚月裕実
Web編集者/ライター。企画、担当編集、取材・執筆してます。
日本の男性アイドルの頑張りを見ては涙する30代。
始まりはSMAP中居さん。 KAT-TUN、NEWS中心の事務所担。年中HDDの整理と原稿書きに追われています。

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