IZ*ONE、TWICEとの“トップ争い”でK-POPシーンを活性化 初動1位『HEART*IZ』に感じる勢い

 粒ぞろいの楽曲が収められた『HEART*IZ』は、初動(リリース後1週間の)売り上げが13万枚を超えて大きな話題となった。これまでの初動売り上げ1位はTWICEで、その成績を上回ったことで、IZ*ONEは数字的には韓国の歴代ガールズグループのトップに立ったと言えよう。

 IZ*ONEとTWICEの共通点は多い。オーディション番組出身、日本人メンバーが在籍、楽曲の親しみやすさ、ビジュアルの良さ、ダンスのレベルの高さなど、例をあげればきりがない。正直なところ、両グループの人気はほぼ互角であり、今回はIZ*ONEの世界的な成功を意識した活動ぶりが記録的なセールスにつながったと推測される。しかし、ライブの動員や社会的な影響力ではTWICEのほうがいまだに強いはずだ。いずれにしても、この2組のトップ争いがK-POPシーンを活性化させていることは間違いない。

 IZ*ONEとTWICEの熱き戦いは、IZ*ONEの活動が終了する2021年4月まで続いていくはずだ。その行方をしっかりと見守りたいと思う。

■まつもとたくお
音楽ライター。ニックネームはK-POP番長。『ミュージック・マガジン』や『ジャズ批評』など専門誌を中心に寄稿。ムック『GIRLS K-POP』(シンコー・ミュージック)を監修。K-POP関連の著書・共著もいくつか。LOVE FM『Kore“an”Night』にレギュラーで出演中。

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