森昌子、引退会見で歌手人生を振り返る 「第2……第3の青春を取り戻していきたい」

 森は、一度結婚のため引退という道を選んではいるが、歌手人生47年という長きに渡り芸能界、歌謡界の現役であり続けた。「ファンの皆様、関係者の皆様にも恵まれた歌手人生だったと思います。でも、残念ながら私の力不足で、それがなかなか皆様にお伝えすることができない曲が……たくさんいい曲があるんです。ですから、そういう歌をこれから歌い継いでいっていただけたら嬉しいなという気持ちはあります」と森は明かしながらも、「私の中でも何かやりきった感って言いましょうかね。歌い手として、自分のやりたいことをやれてこれたことには本当に感謝しています」と歌手人生に悔いはないことを示す。引退時期については、12月中旬。現在開催されているコンサートツアー『森昌子㊗還暦コンサート~爆笑!コントで綴る昭和歌謡パート3~』がラストだと森は示唆する。前半50分のコントは変わらず継続し、最後は歌手として森昌子を創ってくれたデビュー曲「せんせい」で締めたいと宣言した。出場が期待される『NHK紅白歌合戦』(NHK総合)には「誘われないんじゃないですかね」とし、引退後は「一夜限りの復活」もないと明言。

 2度目の引退になったことには「今回の方が申し訳ない気持ちでいっぱいです……。1度目の引退の時はご報告というか、今回も違いはないんですけども、これだけ時間が経って、またこれから第2……第3の青春を取り戻していきたいと思います」と笑顔で表明した。会見終了後には、記者陣に向けて笑顔で両手を大きく振る。涙あり、笑いありの森昌子の人柄が滲み出る温かな引退会見となった。

(取材=渡辺彰浩)

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