立花理香、ソロデビュー2年目に突入 2ndライブで知らしめたキャラクターと歌声の多彩さ

 ここがバラードパートと言わんばかりに「flowery night」で引き続き緩やかな空気にしたあとは、またしても「カラフルパサージュ」のMVオフショットへ。インタビュー(参考:立花理香が語る、ソロデビューからの濃い1年「人生的に大きく変わることが多かった」)でも話していた「ガーリーってなに?」という疑問が撮影現場で起こった瞬間や、MVでの“5人の立花さん”の登場順と撮影順が違っていることなどが明らかになったので、次回以降MVを見るうえでの楽しみが増えた。

 VTR後、黄色で彩られた衣装と、赤のグラデーションカラーが入ったエクステをつけて登場した立花は最新シングル表題曲「カラフルパサージュ」へ。2番の〈赤色の傘をさしたなら〉の箇所では実際に赤色の傘を開くパフォーマンスで、楽曲の世界観をより色濃く表現してみせた。

 MCでは、オフショットのことなどに触れたあと「嬉しい発表があります」とファンとカウントダウン乾杯のあとにVTRを流すが、それは声優バラエティ番組『ゴー☆ジャス@レボ☆リューション~こんな声優ファン☆タスティック with ちくわP~』(ニコニコ動画セカンドショットチャンネル)のMCであるゴー☆ジャスと山口立花子が、立花の誕生日(2月27日)を祝うグダグダのトークを展開するだけ、という立花本人にもサプライズな内容で、会場が笑いに包まれる。

 仕切り直しで改めて発表とし、4月よりスタートするTVアニメ『ノブナガ先生の幼な妻』(TOKYO MX)のエンディングテーマを担当すること、作詞を松井洋平、作曲を俊龍、編曲を中土智博が手がけることをそれぞれアナウンスした。楽曲についてはこの日披露とならなかったが、立花曰く「めちゃくちゃかっこいい」曲ということなので、披露される瞬間を楽しみにしたい。

 嬉しい発表を終え、タオルを掲げるよう促した立花はトロピカルサンバ調の「MY SWEET UNIVERSE」へ。観客も立花もタオルを振り回したうえに、立花は客席側のサブステージへと移動。超至近距離で観客との接近戦を楽しんだ。勢いそのままに、再びメインステージに戻ってからの「TUNE UP」が終わると、本編最後の楽曲「gradation」へ。花をテーマにした『Flora』を締めくくる楽曲だが、この日の“Colorful Mixer”というコンセプトにもピタリとハマっていた。

 その後、アンコールの声援を受けて登場した立花は、「アンコールはありがたいが、持ち歌は歌い切った……」と全楽曲を歌いきったことを明かしたあと、再び「カラフルパサージュ」をパフォーマンス。後ろのビジョンに映し出されていたタイトルロゴが白黒からカラフルになるという、より鮮やかに見える演出も加わり、この日のライブは終了した。

 2月末からは2ndライブを終え、デビュー2年目へと突入する立花。今回のライブはキャラクターと歌声の多彩さを改めて知らしめるものとなったが、楽曲が増えていくと、この多面性のどれかを切り出したものも見ることができるのだろうか。そんな期待も込めながら、今後の彼女の活躍に注目したい。

(取材・文=中村拓海/写真=中原幸)

■セットリスト
『立花理香 2nd LIVE~colorful mixer~』<第2部>
2月16日(土)東京・Zepp DiverCity

1.REALISTIC
2.赤いアネモネ
3.KOTO-DAMA
4.Flaming Rose
5.Shining Memory
6.marguerite
7.Brand New
8.Say goodbye
9.「黒毛和牛上塩タン焼き680円」(大塚愛カバー)
10.緑の時計
11.flowery night
12.カラフルパサージュ
13.MY SWEET UNIVERSE
14.TUNE UP
15.gradation
En1.カラフルパサージュ

■リリース情報
立花理香 新曲「Returner Butterfly」
TVアニメ『ノブナガ先生の幼な妻』エンディングテーマに決定
作詞:松井洋平
作曲:俊龍
編曲:中土智博
TVアニメ『ノブナガ先生の幼な妻』オフィシャルサイト

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