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ランキング圏外から1位へ 韓国音楽市場を賑わす“チャート逆走”の要因と好例

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 “チャート逆走”、韓国ではそのまま逆走行を意味する“역주행”と表記されるこの言葉は、昨今、韓国音楽市場を賑わせているキーワードだ。なぜ“チャート逆走”と表現されるのかというと、最近のK-POPチャートでは、初登場時のランキングが一番高く、リリースから時間が経つにつれて徐々に順位を落としていくことがほとんどのため、その流れに反して逆にランキングを上げていく様子を表現しているためだ。

 そもそもの“チャート逆走”とは、今では伝説となった昔の名曲を、今の時代の歌手たちが『不朽の名曲』や、プロの歌手同士のサバイバルバトル『私は歌手だ』といった音楽バラエティ番組で歌ったことがきっかけで、若い世代の人たちにも知られるようになり、その曲が再びヒットするというものだった。

『サバイバル TOP歌手 エッセンシャルアルバム』

 たとえばイ・ソラが2000年に発表した「どうか」は、『私は歌手だ』でキム・ボムスが披露したことがきっかけで、2011年上半期の音源チャート1位を記録。また、もともと歌がうまいことで知られていたパク・ジョンヒョン(日本ではリナ・パークという名前でデビューした)や、かつて一世を風靡したヤンパなど、今ではベテランとなった歌手たちが再び脚光を浴び、久しぶりにランキングに登場するといったムーブメントを巻き起こした。両番組とも韓国では大人気で、番組で歌われたバージョンの曲もテレビ局からアルバム化され、原曲だけでなくこちらもヒットした。

 最近の“チャート逆走”が以前と異なるのは、「それまで売れていなかった歌手を再発見する」ケースが増えてきていること。先述の音楽バラエティ番組はある程度、歌がうまいことで知られている(認知度のある)歌手たちが出演することが前提だったが、最近では、顔を隠して歌唱力を競う『覆面歌王』や、プロの歌手がカラオケの点数を競う『パーフェクト・シンガー』など、認知度のあまりない歌手たちが出演できる番組が増え、番組への出演がきっかけで曲を知ってもらうチャンスも増えた。

 いい曲を歌っているのにヒットしなかった、実力はあるのに売れなかった。そんな不遇の歌手たちが、番組を通じて多くの人に知られるようになり、曲を聴いてみようという人が増えた結果、数年前にリリースされた曲が突如、ランキング入りするという珍現象が起きた。その番組を観ていない人にとっては、なぜ今この曲がヒットしているのかまったくわからないが、それが逆に好奇心をあおるのか、“チャート逆走”歌手としてニュースとして取り扱われることもしばしば。

      

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