欅坂46×けやき坂46、『ベストヒット歌謡祭』コラボへの期待 これまでの関係性を改めておさらい

 「太陽は見上げる人を選ばない」は、1stアルバム『真っ白なものは汚したくなる』のType-Aに収録されている楽曲。〈境界線なんていつの日か消えて行く〉といった平等や共存を綴った歌詞が印象的である。漢字欅とひらがなけやきが境界線をなくし、一緒に歌うからこそ意味がある平和ソングではないだろうか。『欅共和国 2018』では、「W-KEYAKIZAKAの詩」に代わって「太陽は見上げる人を選ばない」を合同で歌っている。

 この件に関して石森虹花は「ひらがなちゃんが登場するのが日が落ちてくる時間帯だったので、そこにマッチするのは、今回やった(もう1つの合同曲の)「太陽は見上げる人を選ばない」だったのかなって個人的には思ってます。ステージ上で全員で半円をつくる時に、ひらがなのキャプテンの(佐々木)久美ちゃんと、漢字のキャプテンの菅井友香が両端から走って交差するっていう演出がすごく感動的で、(中略)「太陽は見上げる人を選ばない」のほうが一体感が出るし、お互いのいい部分っていうのが出るのかもしれないと思いました」(引用:「TOKYO POP LINE」8月12日配信)と見解していた。漢字欅とひらがなけやきが横一列に並んで歌う姿は、以前よりも特別感が増し、『欅共和国』の意味を感じさせる場面の一つになったように思う。

 当初ひらがなけやきは、漢字欅のアンダーとして活動していた。そんな経歴がある中で、今回コラボという言葉が使われているのは、それだけひらがなけやきが一つのブランドとして成長し認められた証でもある。ファンにとっては地上波での共演は久しぶりなので楽しみだろう。ゴールデンタイムで漢字欅とひらがなけやきの違いを見せる最高のチャンスでもある。ただ漢字欅のアイコンである平手が出演するのかが重要になってくるように思う。それによってコラボの意味合いは、だいぶ変わってくるだろう。欅坂46というグループの魅力の一つとして予想ができない面白さが挙げられるが、今回もまた何が飛び出すかわからない。

 現段階では出演者の中で唯一披露する曲が発表されていないので、合同曲かそれぞれの代表曲かそれともまた違う曲なのか……様々な展開が期待される。

(文=本 手)

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